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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「スカーレット」- 3

先週末忙しくて、朝ドラの録画を見損ねていて、まとめて見たら、ものすごーくお話が進んでいた!

信楽で絵付け師として歩み始めた喜美子(戸田恵梨香)の周りで、幼馴染みの信作(林遣都)と照子(大島優子)が、付かず離れずしっかりと喜美子に寄り添っているのが微笑ましい。

ここらへんで、林遣都の肩に力の入った仕草も見られなくなり、だいぶ役にもチームにもいろんなことに馴染んで来たのかなと勝手に推測。

 

ところで、今回の朝ドラの劇中流れる音楽がとても好きだ。

主人公の喜美子が逆境に負けず、悩みながらも明るく前に進む姿は、朝ドラヒロインの王道をいってるが、特に彼女が新しいことや、何かに挑戦しようと決意した時に流れる弦楽の重厚かつ軽快なテンポの曲が本当にいい!見ているこちらまで、ワクワクしてきて元気がでる。

そういえば、オープニング曲の冒頭のジャジャーンて言うのも、こちらは電子音ぽいけど、目が覚める感じだ。

私は残念ながら朝見られていないのだけれど、出掛ける前に見られる人はいいな。

菅田将暉

菅田が飛ばしている。

(何目線?敢えて言うと映画「火花」好きの芸人目線でしょうか。)

 

今年最初のクールの連ドラ「3年A組-今から皆さんは、人質ですー」は、数々のドラマ賞を受賞し、設定や脚本、人気若手俳優の出演に負うところもあるが、何と言っても主人公の教師を演じた菅田の鬼気迫る演技が高く評価されたのは言うまでもない。

そして、数年前から始めた音楽活動がいよいよ片手間というより本格的になり、今年は全国ツアーも敢行。映画も数本こなし、本年終わりに近い今は新国立劇場で「カリギュラ」を演っている。

そして今年の極めつけは「紅白(歌合戦)」初出場だぜ!!!

すげー。これを飛ばしていると言わず何という?

昨年は映画・ドラマと大忙しで、ご褒美は「日本アカデミー賞最優秀主演男優賞」。そこからアカデミー賞俳優として、押しも押されもせぬ演技派として持てはやされ、あらゆるチャンスをオファーされ、それを軽々と(傍から見るとね)やってのけてしまう、器用さと賢さと、勘の良さと。

うーん、アラが見つからねー。

私は、いわゆる"おし”を見ていても、アラを見つけてしまい(断じてあら捜しをしているのではありませんが、何かの拍子にあれっと思う、その人のクセみたいなものを発見したりするのです)手放しで盲目的に絶賛したりできないのだが。。そして菅田将暉でさえも言おうと思えばあるけれど、それが言うほどのものでもないし、いつも気になるレベルでもない。かつ、彼のせいというよりは脚本(あるいは設定)のせい、というのもあるし。。

 

演劇雑誌「えんぶ」のインタビューを読んだのだが、彼が今いかにノリにのって楽しく激しく仕事をしているかがわかる。ちょっと天狗になっている?と思うところもあるけれど、26歳の若者が今の立ち位置にいるとすれば、それくらいの思い込みは若気の至りとして十分許容範囲だし、それくらいないと周囲の人の期待を背負えないだろう。その重圧を重圧として感じず、楽しむバランス感覚みたいものも持ち合わせているんだろうな。

彼のインタビューを読んでいていつも思う。この人は本当に頭のいい人なんだろうな、と。しかもその頭の良さが芝居をじゃましていないというか、芝居になるとどうして、あんなに作りこんだ感なく自然にその人物を演れるのか。役によっては菅田将暉をまるで消しているような時がある。

役者ってそうでなきゃだめだと思う。何にでもなれないといけないのだから。

うーん、今のところ私にとって非の打ちどころのない菅田将暉。だがここにきてちょっと鼻につき始めたから、彼について自分の思うところを書いてみようと思ったのだが、結局、彼への賞賛で終わってしまった。

菅田将暉については、自分でも以前書いたブログを読み直してみた。やはり、菅田将暉=”媒体としての役者”論は外れていないと思う。

 

 

 

 

 

 

小市民の、"一矢報いたい"

先日の通勤電車の中での出来事だ。

ぎゅうぎゅうではないが、前後、隣の人と体の一部が触れる位の混み具合の中、私の隣の男性がちょっと腕が当たったのが嫌だったのか、大袈裟に腕をよけこちらを見た。こちらは当たったつもりもないが、たまにこういう自己空間を死守したい(たとえ通勤電車の中でも!)人がいるので、危険を察知して半歩その人から離れた。

しばらくすると、その人の背後、私の斜め後ろの女性が咳をしていて、どうもその拍子で男性にあたるのか、咳の度に男性が後ろを振り返りにらんでいる。

そのうち「いいかげんにしろ」みたいなことを女性に言ったのだ。さして当たっているとも思えないのに。咳が嫌なのかもしれない。しかし、彼女もマスクをしてる。女性は「すみません、」といいつつ、「混んでるんで」と言った。当たり前だ。彼女の非は全く感じられない。えらそうに睨む男の了見が狭すぎるのだ。そいつに対して、了見が狭すぎると言いたかったが、言えなかった。

 

次に電車を降りて改札に向かったのだが、考え事をしていて、他の人より歩みが一瞬遅かった、とたん後ろから突かれて、すれ違い様に振り向かれた。もちろん別のおじさんだったが、私が左手にスマホを持っていたから、歩きスマホで歩みが遅いと思ったのだろうか。しかし、突いて追い抜く必要があるのか?もし、本当に具合が悪くさっさっと歩けなかったとしたら、突いた拍子に転ぶ可能性だってある。例え急いでいたとしても、人を避けて勝手に急いで行って欲しい。行く手に障害があったら、避けるのではなく蹴散らすのか?

通勤ラッシュの駅で歩みを緩めた自分を棚に上げながらだが、なんか腹がたった。

 

その朝連続して身に起こった、"余裕のない、了見の狭い"男たちの行動。普段から人に迷惑がかからないように人混みをやり過ごしてきている小市民としては、きゃつらに一矢報いたいという思いが消えず、1日を過ごした。

この場合の一矢とは、気の利いた一言だ。私同様朝からのイヤな思いをしたであろう周囲も溜飲が下がり、言われた相手は多少の後悔と恥ずかしさを感じる程度の、短い、粋な一言ってなんだろう。その時思いつかず悔しい思いをしたわけだ。

 

その日の帰りのことだ。

買い物をして徒歩で帰宅している私の横を、自転車に乗った四角いシルエットの男が抜いて行った。見たことがある背中に向かい「待てい!」と呼び止めた。なんのことはない、夫である。

スーバーの荷物を持って歩く嫁がわからんのか?2、3回叫んでやっと止まった夫の自転車のかごに「これ、持って帰って。」と買い物袋を入れた。「どこのオバハンかと思った」と悪態つきつつフラフラと自転車は去っていった。重かったので助かった。

やあ!朝から念じていた一矢を放った気になった。可笑しいけど、なんと、矢は最愛の夫に放たれたのだった!そしてその一言は「待てい!」だった。

朝の男二人と夫には、性別とたぶんサラリーマンしか共通点はないのだけど、似たような出で立ちの対象に大声を放ったことで、朝からのモヤモヤが消えたのだから良しとしよう。

気の利いた言葉は、絶対「待てい!」ではないと思うけど。

 

 

 

「スカーレット」- 2

先週のフカ先生(イッセー尾形)の素晴らしい長台詞のシーンに打たれた。

イッセー尾形。

疑う余地なく素晴らしい俳優さんで、飄々とした役(前の前の朝ドラ「まんぷく」にも出てましたね。)、嫌みたっぷりの切れ者代官役(「沈黙―サイレンス―」)も、絶妙にそのシーンでインパクトを残す。

 

今回は、変わり者の日本画家が火鉢の絵付け師をしている理由を、大真面目に自身を振り替えながら主人公、喜美子(戸田恵梨香)に話すシーン。

こういう、いわゆる"いいシーン"を演るイッセー尾形を見たことがなかったので、思わす吸い込まれるように見い入ってしまった。

日本画家として評価を得ながらも、戦争中は従軍画家として戦地に行く。勇ましく闘う兵隊さんの絵を描くのだが、画家が見たものはそんなものではなかっただろうことは想像に難くない。そこに泣きの演技はなく、その語りからは乾いた悲惨な戦闘シーンと悲しみ、絶望が想像できた。

感情に溺れず一気に語るこの姿に、円熟の俳優のいぶし銀が見えて嬉しかった。

 

 

 

 

 

「おっさんずラブ- in the sky -」- 3

めちゃくちゃワロタ!

吉田鋼太郎の、シェイクスピア俳優としての骨頂が テレビドラマで炸裂!素晴らしすぎるっ、可笑しすぎる!鋼太郎さん、最高ーー!

さらに磨きのかかったか"春田芸"も、今回の黒澤キャプテン(鋼太郎さん)の「ぶっちゃけ…」からの台詞の前にはかすんでしまうほど。今回は乙女ではなさそうな黒澤キャプテン、乙女心よりは男気が見られそうな予告もあり、(しかも娘が恋敵ってどーゆーこと?)もう、目が話せない。

また、牧凌太の守護霊ならぬ亡霊をしょって(勝手に言ってます)、本シリーズに臨んだ千葉雄大。彼の顔の小ささ、輪廓、目や口の表情がホント、少女漫画に出てくる男子みたいで、また役の不憫さ(性格的、そしてやっぱりゲイとしての孤独とかもあるんかな)と相まって、春田が放っておけないのがわかる、そしてそれも"おっさんずラブ的"ストーリーで納得する。

 

今回はそうきたか!って感じ。相変わらずの怒濤のスピード展開、しのさん(戸次重幸)の忍ぶ恋など、十人十色の人の愛し方もきちんと描かれ、やっぱり期待を裏切らない制作陣に流石!と拍手。

次回もオンタイムで見ますっ。

 

「俺の話は長い」

実は初回を見た時、こりゃ好きだわ、面白い!と思ったんだよね。

生田斗真ってそんなに好きな俳優さんじゃなかったんどけど、「彼らが本気で編むときは、」(2017年)でトランスジェンダーを演じた時が素晴らしく、次に「いだてん」で日本で最初に金栗四三と二人でオリンピックに出場した三島弥彦役の弾けた演技で納得!

踊らないジャニーズとしてジャニーズのアイドルが決して演らない役も受け、俳優としての肝の座り方に(勝手に)注目している。

その上、私の好きな小池栄子が出てる!しかも彼女の役の境遇もちょっと自分と似ていて、母親として痛く共感してしまうではないか!

1時間に2話、短編小説をめくるように展開しながら、ひとつ(いや二つか、)の家族のストーリーが綴られていく手法も面白い。やっぱり日テレ、攻めてるなと思う。

 

 

「セトウツミ」(2016年) - 2

「カリギュラ」の舞台が始まり、主演の菅田将暉のカリギュラに扮した映像を見た。

赤いガウンからのぞく見事な細シックスパックが素晴らしく、全身で創ってきている。

眉毛のない菅田将暉を見て、思い出したのが「セトウツミ」。私の好きな菅田将暉×池松壮亮主演の映画だ。

家のテレビに永久保存されている「セトウツミ」を改めて観た。実は6話のオムニバスなので、普段からちょっと何かを観たい時につまみ食いのように観て、イケメン二人をつまみ食っている。

いやあ、何度観ても菅田のセトは最高なんだな❗ホント好きで仕方ない。あの年齢の男子特有のポキポキした体が着崩した学生服から露にわかり、関西弁で展開されるアホな会話とその絶妙な間合い、リアクションが最高なのだ。

一方の池松壮亮もあの甘い声でイケスカナイ台詞を吐きまくり、半分は池松本人に重なるんじゃないかと思えるくらいの面倒くさい高校男子を演じている。

二人のやり取りにニヤニヤ、くすっが止まらない。ほんと、ぼんやり観るのにオススメの映画です。

 

セトウツミ

セトウツミ