はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

林遣都

素直に認めます。私は、今回の「おっさんずラブ」(2018年、シリーズ1)で、林遣都にドはまりした俄かファンです。なので、彼の多くの作品を観てきたずっと前からのファンの方々には到底かないません。

存在は知っていたのにどうしてマークしていなかったのか、と出演作を漁っている今、つくづく思う。やっぱり、その線の細さと、ジャニーズ的なカワイイ顔がのせいで、自分の好みと違うとスルーしてしまったのだと思う。

ま、いいや。で、何でこんなにも林遣都にハマったのか、自分なりに分析してみた。

 

デビュー作からスポーツもの3作は観たけれど、二十歳前後からの、脇で複雑な役所に挑戦している遣都の作品をまだ観ていない。(比較的最近の「にがくてあまい」「しゃぼん玉」は鑑賞済)

途中を観ていないのだけれど、なんとなく思うのは、役の中で“イケメン”をあまり演っていないということ。あれほどのイケメンにも関わらずだ。つまり、10代後半から20代の若手俳優が演じるチャンスの多い青春もの、竹内涼真や山崎賢人、ジャニーズの俳優がやりそうな、旬な女優とダブル主演の恋愛ものを演っていないようなのだ。 

今回、ゲイの牧はイケメンだけれど、作りこんだ綺麗さ(カッコ良さ)がこの人にはなかった。“おっさん”は、吉田鋼太郎と田中圭だけにあらず、林遣都も入っていたわけで、休日シーンで見せるちょっと無精ひげ手前のうっすら青い顎や、どこかのシーンで確実に剃り残し1本を目撃した記憶がある、みたいなナチュナルな感じがいいのだ。

この人ひげ濃いよね。色白でひげ濃いって、昔よく描かれた“女装した男の特徴にあったと思うけど、牧は女になりたいわけではないので、別に自分を綺麗に見せる必要はない。本作でも林遣都のカッコ良さを特に際立たせて撮っていない。それがいいのだ。

例えば、この前のシーズンのドラマの「海月姫」の瀬戸康史。ものすごく美しかった。本人もがんばっていたし、綺麗に撮られていた。(映画版「海月姫」の菅田将暉も同様)お話の中では女性として存在していたのだから、当たり前だけど、私はその綺麗すぎる肌を見て、ファンタジーであることを忘れて興ざめした覚えがある。現実離れしすぎて。でも「おっさんずラブ」の林遣都は、実際にいそうなんだ。こういう男が。

イケメンなのに、イケメンで全く売ってない林遣都にまずやられた。

 

そして、もう一つはやはりその演技力かな。「火花」で確かに感じたけど、今回とにかく、表情、たたずまい、・・・すべてが牧の切なさや喜びや嫉妬や複雑な心境を表現していた。作っていない感がいい。うまい。

今回ドラマの撮影が始まる前に、連ドラから参加したメンバーとのことで、相手役の田中圭から「牧にかかっているから」と激励(とプレッシャー?)を受けたと、何かのインタビューで話していたが、林遣都は牧を生ききったと思う。「おっさんずラブ」がここまで世間を虜にしたのは、林遣都の功績が大きいと思う。

 

しばらく追っかけてみようと思う。「パレード」「悪の教典」「High & Low」1、2、初期の「ラブ・ファイト」「ライズ・アップ」など、観るべき映画山積。