やりやがった、宝島社。10/29、月曜日の新聞見開き全面広告。
樹木希林さんの話した言葉のコピーライティングが、今の宝島社のメッセージになるってことだよね?
「絆というものを、あまり信用しないの。」で始まるメッセージは強烈だ。そして、家族写真が全員同じ方向を見ていないのもいい。それぞれが各々の道を歩く様が見てとれる。
これを樹木希林の存命中に企画したこと、家族が応じて揃ったこと。この奇跡的に素晴らしいショットが撮れたこと。このメッセージを残したこと。それら全てに心打たれるし、宝島社の静かな闘志みたいなものすら感じる。
ベタベタしたいのか、放っておいてほしいのか、甘え上手で繊細なのがいいのか、強がっていて無神経な振りをするのがいいのか、空気を読みすぎて疲れちゃった、人間の最小単位のグループ、現代の家族に、覚悟と一筋の光の一石を。
「あとは、じぶんで考えてよ。」 (←最後の決め台詞)