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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

樹木希林 ポートレート(宝島社新聞広告) ‐ 2

やられた!宝島社に。

別の新聞を見たら、アインシュタインばりに舌をペロリと出した樹木希林の見開き全面広告。昨日書いた時のクリエイティブとは違う希林さんからのメッセージがあった。

今回の締めのコピーは、「サヨナラ、地球さん。」

日本人の考え方の一つである「水に流す」ということをもう一度考え直そう。

なかなかそれが世界には通用しない時もあると思うけど、桜が毎年咲きほこり、散り去り、翌年また同じように咲く様が水に流すと同概念だとのたまう。今の世の中、問題が起こったらみんなで一斉に徹底的に叩き潰す、そんな傾向への警笛。

さもありなん。

 

私は前半の、モノでも体でも使いきるという考え方に、より共感しました。栄養と医療が行き届いている今、体はなかなかダメにならない。例え癌になっても、うまく付き合って生きていかなければならない。あーあ、こんな体になっても、と思うより、与えられたツール(体)とその状況を受け止め、面白がり、使いきりたいと。

そしてそのように生き、逝った希林さん。

桜がまた咲くように、水に流れて、カタチを変えて、またどこかでお会いしましょう。

 

宝島社の企業広告は、これまでもパンチが効いたものだったらしい。不勉強で今回初めて生で遭遇した。

言論を生業とする企業として、とても好ましく思えた。