はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「家康、江戸を建てる」(NHK正月時代劇)

後編~金貨の町~ (柄本佑主演)に林遣都が出演すると言うので律儀に前編~水を制す~(佐々木蔵之介主演)から見た。

 

前編は、人々の安全な暮らしを担保するため川の氾濫を無くすことと、安全な飲料水の確保、つまり治水に奮闘する男たちを描き、さながら江戸版゛プロジェクトX゛のようだった。出世欲だけでは成し得ない、崇高な目標を同じにする男たちと、家康の壮大な計画と先見は、最後の最後でさらに大きな感動があった。

蔵之介の老獪の域に達した主人公を演じる達者な演技も光った。

 

そして後編~金貨の町~。こちらは身分の低い若者が自分の腕だけでのし上がろうとする野心と恋心の間で葛藤する、壮大な国造りの話というよりは、ちょっと切ない恋物語の様相だった。

いやあ、私初めて柄本佑がカッコいいと思いました。あのあっさりうるり顔と京都弁の似合うこと!恋相手のお嬢さん役の広瀬アリスも芯のある老舗の娘を好演して、江戸から帰ってこない恋人、庄三郎(柄本佑)を待てなかったとしながらも、実は男こそが功名のために江戸に残り、自分を捨てたと知っている。(辛くて悲しいシーン)

 

さて、林遣都は京の金貨造りの後藤家で、庄三郎の弟弟子の職人、与一郎役。

前半うっかり八兵みたいなお調子者として登場し、庄三郎の無二の片腕と思いきや、あっさりこっぴどく庄三郎を裏切る小者。短絡的な裏切り者を庄三郎は2度も助けるが、助けてやろうと思える憎めないキャラが遣都らしい。ただ、野心と恋に胸焦がす庄三郎、柄本佑の印象が強烈すぎて、ファン目線のはずなのに遣都があまり印象に残らなかった。(のでもう一度見たいと思う。)

正直、タイトルが物語る壮大さからすると、前編の~水を制す~の方が見応えがありました。