市原悦子の遺作となった「しゃぼん玉」を、林遣都主演作品として観ていた。(遣都の市原さん追悼の言葉はこちら。)
決してハデな作品ではないけれど、これがかなり心に染みる良い作品なのですよ。市原悦子が流石、というか圧巻の演技で出演者全員(たぶん)と鑑賞者を包み込んでいる。また映像の美しさ―絵に描いたような山並みや山あいの風景が、市原悦子の声の影響もあるのか「まんが日本昔ばなし」を彷彿させ、なんともノスタルジックで温かい心持ちになる。
やさぐれた主人公=林遣都の心の変化を、表情だけでなく、風景に溶け込むような佇まいで表現している演出(演技)もいい。
以前書いた感想こちらですが、もう一度味わいたい作品です。
それにしても市原悦子さんの声、あの緩急ある台詞回し、演技は、唯一無二だなあ。もう彼女の新作を観られないのは本当に残念です。
ご冥福をお祈りします。