最近観た菅田将暉主演の「共喰い」という映画で、光石研は物語の元凶となる暴力を振るう性癖を持つ父親役を演じていた。そりゃあすごかった。表情、うなり声、出で立ち、すべてが圧倒的な力=暴力として、菅田将暉演じる息子の前に壁のように立ちはだかっていた。
様々な映画やドラマの脇にいて、悪者役も良い人役もこなすバイプレーヤーっていうイメージだったけど、「共喰い」の光石は、まさに主役の息子役の菅田と共喰いしていたような気がする。
そんな光石研が、俳優業40周年ということで初の連ドラ主役を張るというのが本作。本人は喜びつつ楽しみつつ、気負いなく臨んでいらっしゃるようだが、そのドラマに招集をかけられた俳優の面々の気負い方が半端じゃない。それだけ、俳優仲間からリスペクトされる存在なのね、光石さん。
私は、池松壮亮目当てで視聴しているのだけど、不覚にも第1回目を見逃してしまい、2回目から視聴。池松壮亮は2回目からは一度も登場していない・・・。これってひょっとしてゲスト制になっていて、1回目のゲストってことだったの??
テレ東の30分ものの深夜ドラマ。50代のおっさんに起こりがちなあるあるが満載。でもそこらへんのカッコ悪いおじさんではなく、一応オシャレを自他ともに認めている”デザイナー”という職業の独り身のおじさんの休日を描いている本作。オシャレで大人のオヤジの休日の過ごし方と思いきや、勘違いや下心に溢れた男心と行動にニヤニヤしながら楽しめる。レギュラ-で渋井のアシスタント役の岡山天音のゆるゆる感もグッド。