はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「マリオ AIのゆくえ」

同時期に、西島秀俊が出演するドラマ3本を立て続けに見たので、(勝手に)西島秀俊3連発、第1弾です。

 

本作「マリオ  AIのゆくえ」は、NHKのスーパープレミアムドラマというだけあって質の良い映像、ストーリー、深淵なテーマで、1本映画を観た気分になりました。その前に観た西島秀俊明智小五郎に扮していて、空気の読めない天才を軽妙に演じていたけど 、本作では人間の体を手に入れたAI。

 

膨大なデータをインプットされ、ディープラーニングするAIは、肉体を手にしたことで追われることになったが、博士の「自由に生き延びろ!」というコマンドを最後に知識と肉体を駆使しながら逃げ続ける。途中、少年や浮浪者の親切に出会い、人間の欲や煩悩を"学習"しながらコマンドに忠実に、しかし最後はその身を捨てて少年を助ける。

ありがちの話といえばそうだけど、人間離れした身体能力を発揮するAIに、西島の屈強な体が説得力十分、しかも無表情でとぼけた感じが、おじさんなのに、おじさんだからか、良い‼️  西島秀俊がとにかく素晴らしい!

賢く礼儀正しく、欲や矛盾に出くわしながら自由と人間の実存について悩み、少年への友情、執着を抱いていく様がいとおしい。メインの登場人物と同じ気持ちになって、マリオ逃げろ!と応援してしまう。

最後は、人間の体を棄ててサーバールームに戻ったマリオが少年に宛てた手紙に落涙。

誰か(少年)がそばにいないというのは、(AIとして)生きていてもつまらない。

体を持たないAIが肉体を経験をしたことで、生き物の気配を恋しがる、私たち人間であれば、すぐ近くの人の気配に安心する、そんなささやかな、でも忘れがちな大切なことを最後に教えてくれた。

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