はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「銀二貫」- 4

また、林遣都の作品を追いかけていて、珠玉の作品に出合ってしまった・・・。

全9回鑑賞。

父親を仇討ちで殺され、寒天問屋の和助に銀二貫で仇討ちを買われ、命拾いした武士の子息が、自分は何者か悩み揺れながらも一人の人間として成長する様を、大阪商人の心意気と人情でつづったドラマ、と思っていたが、そんな甘いもんじゃありまへんでー。(と急に大阪商人言葉になってしまう。)

全9回の中で、舞台となる大阪・天満の寒天問屋は商売のピンチを迎えるたびに”才覚”と”始末”で乗り切り、大逆転を果たして暖簾を守っていくのだが、その発想が今でいうところの“マーケティング“の賜物なのだ。もはや「がっちりマンデー」か「プロジェクトX」を見ている気分。そしてその都度、主人公が商人としての矜持を育てていく様も気持ちいい。見終わって全くもって素晴らしい筋書きだと唸ってしまった。

林遣都、まごうことのない”大”主役。武士である本来の自分、父の教え、そしてその父の非業の死。揺れる心、繊細な演技がこの作品で開花していた。丁稚としてはかなり劣等生、男としてもなかなかのヘタレぶりを発揮していたが、それゆえに最終回、立派に井川屋の暖簾を継いだ旦那さんとしての姿が眩しかった。

そして林遣都の大健闘!もさることながら、津川雅彦を筆頭にこの作品の出演者一人ひとりも素晴らしく、それはまたの機会で触れたいと思う。

今回の最後に、初の時代劇だけれど町人役かあと思っていたが、(遣都)松吉の背中、手の表情がお侍さんのそれだった。(私の)念願かなって武士を演じている林遣都が観られました。大満足! 

銀二貫 [DVD]

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