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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ギャングース」(2018年)

少年院で出会った3人が、詐欺や盗品で稼いだワルの金を強奪する"タタキ"稼業で生きのびる様を描いた本作。貧困、DV、虐待、生れ落ち時から底辺だった彼ら、家族や家もなければ牛丼1杯もお腹いっぱい食べられない青春。原作漫画は、ルポライター鈴木大介氏の書いた「家のない少年たち」を原案に描かれたもので、実写映像化された本作もリアルとエンタメ感のある展開に目が離せなかった。

悪い奴らが稼いだ金を強奪すること自体は犯罪だし、虐待されたて育った悲惨な幼少期と貧困のせいで犯罪に手を染めるしかなかったという同情はこの際不要だろう。ただ、このような世界、少年たちが日本に存在することを知ることに意味がある。

 

当たり前だけれど、”タタキ”稼業もそんなに甘くない。何度も失敗を繰り返し、あげくはその世界でも名前を轟かしている半グレの頭目に挑むことになる彼ら。絶対絶命になる中、加藤涼演じるカズキの吹っ切れた度胸に幾度となく背中を押され、どんどんヤバい方向に突き進んでいく。

Wikiで漫画のストーリを読むともっと複雑でグロくて激しい展開のようだけれど、映画では半グレの頭目からまんまと金を奪い、警察に逮捕させるまでで終わっている。

ギャングースの中でもイケメン担当=サイケの高杉真宙、おバカ担当=カズキの加藤亮、やさしさ担当=タケオの渡辺大和、特に加藤亮と渡辺大和はピタリとはまっていた。(高杉真宙はちょっと顔がきれいすぎるんだよね。健闘しているとは思うけど、どうしても正統派なところを感じてしまった)

 

さて、この作品を観たのはほかでもない、林遣都が出演しているからなのだけれど、役どころはタタキ稼業の3人に情報やタタキの”道具”を提供する情報屋、高田の役。出番も多くないし、そもそも顔のアップがほぼなかったと思う。林遣都よりも、3人の敵である金子ノブアキ(半グレが元締めとなるオレオレ詐欺の番頭役)のほうがよほどシーンは多かった。

なので、遣都がどうのこうのとはちょっと書きづらいのだけど、いい感じのずるさと薄汚さ(見た目というよりは心根が)を出しつつ、頼ってこられたら頬っておけない兄貴的存在感を出していた。ここでも青白い顎の無精ひげが効いていた。 

ギャングース Blu-ray (スペシャル・エディション)

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