NHKの「京都人」シリーズ、待望の修行中の続編放送に先駆けて、”おさらい”再放送。(待ってました!)
京都で育った5人の若者が、庭師、陶芸家、料理人、パン職人、農家と、それぞれの道を目指し奮闘する修行編。古都京都ならではの老舗や町屋の有様が魅力たっぷりに描かれ、物語はそれに添うように進行する、何が何でも京都礼賛シリーズだ。
修行中の前に放送された、常盤貴子主演のシリーズ最初の物語も素晴らしかった。もはや常盤貴子のプロモーション映像かと思うほど、彼女の凛とした着物姿が京都の四季に映えて本当に美しかった。
さて、修行編は、林遣都(若林ケント幸太郎:庭師見習い)を始め、相楽樹(宮坂釉子:陶芸家見習い)、矢本悠馬(松原甚:板前見習い)、趣里(上町葉菜:パン職人見習い)、毎熊克哉(松陰鋭二:農家見習い)と、若手ながら個性と実力を備えた面々による群像劇。再放送1回目は遣都のナレーションで、それぞれ修行中の身の状況が紹介されたプロローグだった。彼らの奮闘する様は見て取れたが、まだ物語の何も始まっていない状況において、丁寧に描かれる職人たちの仕事ぶりを見るにつけ、こちらまでも背筋がしゃんとする。
使う道具を丁寧に洗う。仕事の対象と真摯に向き合う。越えられない人(師匠)がいる。それらすべてが貴いことのように思えて、自分の境遇とはずいぶん違っているけれど、とっちらかった日常の小さな一つからでも整えていこうと思える。
2回目以降も楽しみだ。