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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「凪のお暇」

やっぱ、高橋一生はこうでなきゃ!

別れることになって号泣するほど真底好きな彼女(凪=黒木華)に、素直になれず悪態ばかり。ヤバい男(ゴン=中村倫也)に凪がひっかかったと知るや、助けるためにアパートに行くが、逆に人たらしのゴンに取り込まれ、別れたはずの凪を巡って勝負することになる。

周りの空気を読むことに長け、会社でもうまく立ち回り人気者の仮面をつけているが、本当はそんな自分にうんざりしていて、自分よりも空気よんで人に合わせる性格の凪を必用としている。

ものすごーく屈折している、そんな一見エリートをやらすとピシャリとハマる。

カッコいいはずの慎二(高橋一生)が実際は全然カッコよくなく、一見ヤバい人でいい加減なゴン(中村倫也)が究極のモテ男として、これまたこの上なくはまっている。中村の鼻にかかった甘ったれたしゃべり方がセクシーで、危険なんだけど彼への思いが止められない。いつもちゃんとしていなさいと厳しく育てられた凪がゴンに堕ちていく様がとてもリアル。

黒木華という女優は、とびきり美人ではないけれど芯の強い役も、人のいい役も、ちょっと怖い役も器用にこなすよね。今回の凪みたいにダメダメ女を演っていても、どこかに凛としたところを感じる。気を取り直す時の表情でVの字になる口がものすごくキュート!