吉田鋼太郎が言っていたことが、あまりに的を射ていたので記録する。
田中圭の演じる春田は、田中圭しかできない一つの春田という”芸”になっている、というのだ。
確かに映画を観れば納得する。”春田”というポンコツだけど純粋で憎めない、人のいい人物を圧倒的に主役としての実在させている。連ドラの時に顔芸がすごすぎて笑える、と評判だったけれど、顔だけではない、足先・指先まで春田しか反応し得ない動きを絶妙な瞬発力で表現する。
もう、ベッドにダイブする様なんて最高だよ!どうやったらああなるん?
鋼太郎さんは、田中圭の春田はいわば渥美清の寅さんみたいなもので、今後「おっさんずラブ」が春田が毎回違うおっさんにアプローチされるというシリーズになれば!なんて冗談半分で言っていた。ただ、個人的にはそれには反対だな。やはり役者は特定の役の色がついてしまうとその後のためにはよくないと思うから。そのうち、根暗だったり、陰湿だったりする役の田中圭を観てみたいな。