最終回だけ見て書くのも失礼な気がするけど、主人公は言わずもなが、登場人物全員がラグビーを愛し、ドラマ全体でラグビーの素晴らしさを啓発している。
ラグビーがいかに仲間を信頼し、フェアで崇高な精神を基本に技と力を競うスポーツであるか。ニュージーランド代表のオールブラックスの”ハカ”のパフォーマンス映像まで挟んで、試合にかけるスピリットを賞賛。日本で開催されるラグビーワールドカップ1週間前にその最終回を飾ったのは、もちろん偶然ではあるまい。NHKが東京オリンピックを盛り上げるべく1年かけて放送している大河ドラマもあるが、こちらは短期集中、すばらしい喧伝となった。
TBSのこのドラマ枠の、特に池井戸潤原作ものは感動・号泣必至であるのはわかるが、ついでにストーリの展開もだいたい予想がついてしまい、まるで水戸黄門のように視聴者を裏切らない結末に、私は視聴意欲がわかずにずっと見ていなかった。ただ、間もなく開幕するラグビーワールドカップについては心待ちにしていたため、(実はこれも偶然オールブラックスというチームを知って、そちらが先でラグビーに興味を持ったのだが)”最終回で因縁の相手との死闘・・!”という予告コピーにつられて最終回だけ見たというわけだ。
試合中もまあ丁寧な解説で技の妙や、チーム戦略を解説してくれ、私のような素人にも面白い!と思わせてくれた。このドラマの最終回を見たおかげで、ますますワールドカップが楽しみになってきた。