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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「シャーロック」-4

このドラマ、ゲストに私の好きな、あるいは出演していたらつい見入ってしまう俳優がほぼ毎回出演する。

前回は長谷川京子と谷村美月。その前は黒沢あすか。

長谷川京子は、ディーンと井浦新がW主演した現代日本版「レ・ミゼラブル」で、原作でのテナルディエ婦人という子悪党の役で登場し、そのあまりのはまりっぷりに目を見張った。夫のテナルディエを金子ノブアキが演っていたのもドンピシャで(私は)この二人のシーンがとても愉快だった!

そんな悪女がはまった長谷川京子が、今回の「シャーロック」でもなかなかの悪者ぶり。ちょっと悪い部分をあっさり描かれすぎて残念だったけど、彼女があの顔と衣装でいるだけで、黒幕感が出る。

谷村美月はめずらしく正当なOL然として登場して、最初誰かと思った。この女優さんも、何をやってもすっと役になじんで谷村美月という存在を消して登場するよね。素晴らしい。

黒沢あすかは、毎度いわくつきの役を圧巻にこなす。彼女が登場するだけで、シーンに厚みが出る感じが好き。1時間ドラマのゲストではもったいないのだけれど、テレビで見る限りは、そういう登場の仕方をする。最初発見したのは山崎賢人主演の「グッド・ドクター」の第2話で、高校生で妊娠した娘を持つ母親役だった。確か片方の足が不自由な感じで登場していた。なんかあの半分ファンタジーみたいなドラマの中で、一人リアリティを放っていた。とにかくそれから、偶然出演しているのを観る度に(お年柄母親役が多いのだけれど)、全然違う表現に驚かされる。

てな具合で本作、主演二人を放っぽってゲストばかりに注目してしまう。もちろんミステリー犯罪の主軸を担うのがゲストということもあり、間違ってはいないと思うけど。

 

ところで、本作でやたら台詞の多いディーン・フジオカ。天才的推理をどや顔で犯人に告げる時などの表情で眉毛をあげる時が結構あるのだけれど、その際の眉尻が下がった顔がミッキーマウスみたいで憎めない。そうかと思えば、誰かを見つめた時のチャーミングな目は相変わらずで、どんなにとぼけたやり取りを岩ちゃん(ワトソン役の岩田剛典)とやっていても、彼がいかにかっこいいかを再認識させられる。彼主演のドラマは、いかに彼がいろんな特技があるかを次々と繰り出していく傾向にあるんだが、そういう起用のされ方をする限り、彼は一皮剥けないのではないか、と老婆心ながらファンとしては心配してしまう。

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