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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「麒麟がくる」

いろいろ・・・、色々あって2週遅れてスタートした、皆が待っていた戦国モノの大河ドラマ。

切れ者で、主君信長を討った人物、晩年不遇で孤高のイメージで語られる明智光秀が主役だけに、オープニングの映像も音楽も重々しい。昨年のちゃんちゃかした「いだてん」のオープニングのワクワク感はないのだけど、出演者の名前の文字のフォントが昔の映画やドラマのように大きくて、むちゃくちゃインパクトがあった。約5分の交響曲をそんなことを思いながら聴いた後物語が始まった―。

始まったとたん、画面は急にパステルカラーの美濃の農村風景。そこに攻めてくる野党を迎え撃とうとする主人公、明智光秀(長谷川博己)の着物のカラフルなこと!ついでに攻めてくる野党の漢たちの着物も派手だし、農民の着物も明るい差し色が入っている。

戦国って基本的に見た目が派手だ。下剋上で世は確かに乱れてはいるけれど、変化を望む上昇機運が渦巻き、目立ってなんぼのもの的な大名たちのファッションは見てい楽しい。のっけ、この色の繚乱に気分が上がった!

今回も主人公の子供時代はスキップされ(明智光秀の若い頃は謎らしい、あえて想像で描いていないのも思い切りが良くてGood!)、初回で主な(前半の?)登場人物が出揃った。それもなかなかのインパクトで!久しぶりに(CMでなく)ドラマに登場するモッくん(本木雅弘)が、曲者らしくカッコいい!吉田鋼太郎(松永久秀)も楽しみにしていたのだが、光秀との絡みでは黒澤部長に見えて、あれ?って思ってしまったよ。一人、鋼太郎さんだけ武将という雰囲気がなかったのだけれど、この時代そういうどこかぶっ飛んだ武将もいていいのかしら、とドラマの中では違和感なかったことで”あれ?”を飲み込んだ。

京都では医者の手伝いをする駒(門脇麦)との出会い。戦乱で荒れた京都の村で野党に火をつけられ燃え盛る家から少女を救い出す光秀。火事のシーンではバックドラフトまで起こり、なんかもう戦国物語というよりはアクションムービー張りに大がかり。

駒が生い立ちを語るところで「麒麟がくる」の意味を早々に語らせ、初回から派手な映像とテンポの良さでこれから始まる大河物語のツカミはおオッケー!

俄然、見る気になりました!

戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3大もの主役がいるけれど、少し前の「真田丸」「女城主 直虎」でも、大物たちのそばにいた人物たちの生きざまを語ることで別の角度から時代背景や動きが見られて楽しい。そういえば「天地人」でも上杉(謙信)家側からの戦国物語だった。やはり戦国時代の物語に人気があるのは仕方ないね。

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