本作のスタッフ陣、特にカメラさんは、佐藤健の魅力を十分過ぎるほど知っていて、その知識・感覚・センスを存分に本作に活かしきったと思う。
彼の最大の魅力は、切れ長で大きい目だ。少し奥二重なところも、目を閉じて開ける時、その美しさにハッとする瞬間を与える。
本作は、佐藤健の”魔王”と恐れられる、仕事に厳しい天堂医師役がハマり、またどこかあか抜けないところのある、でも明るく一生懸命、打たれ強い看護師”勇者ちゃん”が、これまたピタリとはまった上白石萌音のやり取りが、女子のハートを鷲掴みにし回を追うごとに視聴率を上げていった。
デビューして10年以上は経っているし、評価を上げた代表作と言われるような作品も複数ある佐藤健だが、そんな彼の魅力を再確認させてくれるドラマだった。SNSを駆使した番宣も(SNS自体は、かなり前からやっていたらしいが)功を奏し、なんだかここにきて、ものすごい勢いづいたって感じだ。頭の良さも垣間見られる、だけどそのせいもあって”か素は冷徹そう、性格悪そうに感じるのは私だけか。さんざん褒めて後にディスるつもりなないのだけれど・・・。
それにしても最終回の最後まで、テッパンの少女漫画、シンデレラストーリーでニヤニヤしながら見終わった。