竹内浩三という詩人についてご存じだろうか?
第二次世界大戦の終わりの年、フィリピンで23歳の若さで戦死した彼は、今は詩人として知られているが、戦地に赴く前は、日本大学で映画監督を目指していたそうだ。(Wikipedia参照)
私が竹内浩三のことを知ったのは、以前一緒に芝居をしたことのある女優の五月女ナオミさんが、彼の詩に楽曲をつけて歌うのを聞いたことがきっかけだった。
五月女さんは、芝居をしながら音楽活動もしていて、劇中歌はもちろんのこと、時々ライブなどもする。小劇場で鍛えた腹筋と、喉の強さ、情緒豊かに歌うというよりは、全身からみなぎる怒りのようなパワーのある声量で、ドストレートに、聴く者の腑に刺さる歌声だ。
その五月女さんが竹内浩三の「骨のうたう」を、約20年前から歌っている。楽曲をつけたのは小園弥生さん。一度聴いたら忘れられない歌詞と曲だ。
以下は、青空文庫作成ファイルより転載。
骨のうたう(原型)
五月女さんはこの歌を始め、いくつかの浩三の詩を歌や朗読で届けてきた。(2000年の三重県松阪市の公民館でのコンサートを皮切りに、彼の出身地の三重県伊勢市や、東京、横浜、仙台や会津若山など)
そして来年は、竹内浩三生誕100年の年となる。彼女の「竹内浩三を歌う」旅は、一つのマイルストーンに向けて、このコロナ自粛の中でも1歩ずつ確実に進めらている。その活動を少しでも知ってもらえたらと思い、インターネットという大海原に漂う、小さなプランクトンような存在の私のブログだけれども、何回かに分けて紹介していきたいと思う。