緊急事態宣言の解除が延期された。
コロナウイルスの蔓延を終息させるのは容易ではなく、しばらくは今の状態が日常であり、人々は3密を避け、マスク・手洗い・手消毒、ソーシャルディスタンスを取って暮らす"新しい生活様式"を求められた。
"新しい生活様式"については、細かい実践例が厚労省のサイトで確認できる。
発症した時に備えて行動のメモ。いつ誰と会ったか記録すること。(←私は無理だわあ)食事は向かい合ってではなく、隣り合って食べること。冠婚葬祭も大人数を避ける………。
ウイルスが人の体を媒介にして増殖する以上、もはや生身の人間の存在事態がウイルス撲滅の障害となるのだ。
人との関わりも、直接ではなく映像や音声を通じて。
混んだ場所には行かない。つまり観光地はヴァーチャルで体験。
ライヴもネット配信で楽しむ。宴会もWeb宴会で。
そうなってくると、我々がこれまでエンターテインメントやレジャーとして楽しんできたことの大方が、頭の中の想念だけで完結する時代がくるのではないか。
そこで思い出したのが、以前観たNHKのドラマ「マリオ AIのゆくえ」だった。(感想はこちら)
AI=人工知能のマリオがひと時人間の体を借りて、人と関わりながらディープラーニングしていく過程で、生身の人間の気配、温かさを知り、肉体を捨てた後、それを愛おしがったラストに思わず震えた。
このコロナウイルスのせいで、私たちはこれまで当たり前に享受してきた、とてもとても大切なものを手放さなければならないのだろうか。
と、なんだかペシミスティックな調子になってしまったが、次回は明るいことを書きたいなー、なんて思っています。