緊急事態宣言が全国39県で解除された。
営業を再開できると喜ぶ飲食店の店主たちの笑顔を報じるニュースもあるが、なぜか雲がスッキリ晴れた感はない。きっとそれは私だけではないのだろうと思う。
少し前の北海道や、最近での韓国での第2波の感染拡大がやはり気になるからだ。お店が再開できたからと言って、ソーシャルディスタンスや消毒の工夫などが必要で、以前通りに営業できるわけではない。客足がすっかり戻るかと言えば、しばらくは期待できないだろう。
そう、ワクチンや専用の薬が開発されない限りは、私たちはいつどこで罹患するかわからないウイルスに用心しながら生活するしかないのだ。
まずは罹患しないように個人は免疫力を高める努力をする。そして、たとえ罹患しても慌てず行動したい。そのためにも、症状が少しでもある人にしっかり対応できる体制を専門家の知見をもとに行政・医療機関が一緒になって構築してくれることを切に願う。(今、構築できつつあると信じているのだが。)
昨日、28歳のお相撲さんが、新型コロナウイルスの肺炎で亡くなったという報道があった。病院に問い合わせても検査も受け入れもかなわず、重症化してやっと入院。1か月近く闘った果てに28歳の若さで命を落としてしまったとのこと。
なんともやるせなく、悲しい出来ことだ。ほかにも似たようなことが起こっていると聞くと、やはり感染してはいけない、感染させてはいけないと強く思った。
そして、経済活動も重要なのは確か。日本より感染者、死亡者の多い他国でも緊急事態を少しずつ緩和する動きがある。第2波、3波の繰り返す小波(であることを信じて)を経験しながら、新しい生活様式、経済活動の在り方を探りながら、私たちは前に進むしかない。
知恵は、きっとある。