ここ最近の3話はゲストに女優を迎えて、イマドキの女の本音に迫るようなお話だった。
前回は、栗山千明の、売れっ子漫画家を担当する編集者①、その前は吉田羊の、婚期を逃したやり手の女医②、その前が木村文乃の、不倫をする社長秘書③。
①は、女にとっての仕事、女の仕事との関わり方がテーマだったような気がする。キツイイメージの栗山千明がお人よしともとれるいい人を演っていて、ギャップ萌え(?)
②は、競争心、虚栄心の強い女の話。婚活パーティに行くも本当に結婚したいわけではなく、友人に先を越されて自分が負けた気がして、それに耐えられないだの負けず嫌いの女。吉田羊ならではのきれきれの女医が楽しい。
③は、不倫相手の社長に結婚を迫るも、それまで仮面夫婦だと思っていた社長夫妻の妻にこっぴどく負けてしまう、自分だけが勘違いしていたという残念な女の話。私のこれまでの木村文乃の役のイメージが「大人しい」「従順な女」「地味」だったのだけど、すべてを払拭してくれた怪演ともいえる修羅場を演じてくれた。
様々な現代の女性像3連発を観て思ったのだけど、脚本を書いたバカリズムという人は、なんて女性のことを冷めた目で観察しているのだろう、ということだった。女の本音、女が聞くとわかるーと笑えるか、ちょっとそこまで言う?とこちらが後ろめたくなるような、そんな台詞がこれでもかと畳みかけてくる。
同時に計算高くてコズルくて滑稽で、そして可愛い女たちの話を聞くことになる枝分(竹野内豊)の深くて甘い声が、優しい視線とともに彼女たちに注がれる。
そうそう、吉田羊の回の婚活パーティで、羊が何度RETRYしても負けてしまう自称ナースの女(浅見れいな)が、次回の栗山千明の回で、詐欺女だったことが判明。
上手い!よくできているなー。バカリズム、すげえ!
ドラマのここぞというキモのシーンで流れるアップテンポな劇伴もぴったりで楽しい!