実は、林遣都にハマる前、2017年2月末からNHKで放送された本作を観ていた。その時、林遣都という俳優を、この人うまいなあと思ったのが「おっさんずラブ」を見たきっかけだったのだ。
NHKのドラマで観た時も、カッコいいドラマだなと思ったが、改めて観て、なんて贅沢な作りなんだろうと思った。廣木隆一を始め白石一彌、沖田修一というすでに実績のある映画監督が撮っていることも理由だろうけど、ドラマとは思えない映画的な映像。俳優のアップ多用よりは引きの画が多く、若手漫才コンビの2人(好井まさお・林遣都)、あるいは主人公の徳永(林遣都)がひたすら歩く様子がやたらと写る。それは、熱海の町だったり、高円寺や吉祥寺の公園、新宿といった街。朝方だったり夜中だったり。
挿入歌もすばらしい。「I See Reflections in Your Eyes」を聴いて、デビット・ボウイの声を思い出してぶるっときた!この曲、この歌声を今更だけど、誰だ誰だとググってみたら、木戸やすひろと上野耕路と出てきた。出てきたけれど、この声がどちらなのかがわからない。別の木戸やすひろのMVを見たけれど、声が違う気がする。ということは、上野の声?でも彼は作曲とあるし、作曲家としての実績のほうが出てくるぞ。
誰か教えてほしい。
この「I See Reflections in Your Eyes」の低く深い声は誰の声?
そして、エンディングのOKAMOTO'Sの疾走感ある曲も最高にマッチしている。青春の焦燥感や野望の前ですくみ、慄きながらも前に進もうとする若者の姿を表して十分。
「火花」名作だな。(今更です)
ネットフリックス制作の映画が、今年のアカデミー賞で数多くのノミネートされ、ハリウッドのスタジオ至上主義に一投石した感があったが、その制作力は本物なのだな、と思った。
今更「火花」観たさにネトフリにポチっと加入したけれど、窪塚洋介の作「Giri/Haji」も観られるし、しばらく楽しめそうだ。
今回は、林遣都のことを書くまでに至らず、歌のことで終わってしまった!(まだ2回分しか観ていないので、「火花」の感想、続きます。。)