いつも、いつも私の近くにいた久喜が、ここ、2、3回、3階の夫の座るソファで丸まっている。
1回目は、3階への階段の途中で止まっていたのを夫が見つけて、3階に連れていってあげた。2回目は、私がバタバタと掃除をしていたので、涼しい3回に私が連れていった。
そして、今日は自分で3階に上がってきたそうだ。
私は1階で娘とドラマを見ていたのだけれど、たぶん我々が騒がしいのだ。久喜は大きい声が苦手だ。最近はさすがに減ってきたが、昔はよく娘を怒鳴っていた。私が大きい声をあげ出すと久喜はそーっと部屋を出ていっていた。
私が久喜がいないことに気づいて、3階で見つけて、夫から自分で来たと聞いて、しょんぼりしてたら、9年間ずーっと懐いてきてたんだから、たかが2、3回の出来事で落ち込むことないよ、と娘が慰めてくれた。そしてドカドカと3階に上がり、久喜を回収してきてくれた。
クキは明日も夫の所に行くのだろうか。