もはや歌舞伎役者の顔芸を競う枠となってしまった、日曜日9時のTBSドラマ。
まあ、これだけ歌舞伎役者を揃えたドラマも珍しいよね。彼らは本業の舞台で散々見栄を切っているのだから、画面いっぱいのドアップで顔芸を披露するなんざお手のものだろう。あれだけの至近距離であの顔されて、よく笑わず堪えてるよなあ、堺雅人。見ている方は可笑しくて仕方ない。
そして、こちらも顔芸では負けないはずの賀来賢人は、顔芸を封印して、至って真面目に実直な好青年を演じている。今回、天才エンジニアで出演した吉沢亮も、やたらアップにされてヤバかったけど、彼の場合は顔の(特に目！)の美しさが際立って、役のカッコ良さとも相まって、改めてイケメンを堪能することができた。
お決まりの倍返しを仕掛けながらの、ノンストップ・経済クライム(？)ドラマ。スピード感溢れる息もつけない展開も見物だけど、やはり、市川猿之助と香川照之の顔芸に勝るものはない。ついに堺雅人も、その域に足を踏み入れた感があるものね。
