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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「タクシードライバー」(1976年)

今さらだが、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演、子役時代のジョディ・フォスター出演の本作を初めて観た。

タクシーを運転するデ・ニーロの顔のアップにテーマ曲がずっとかぶって流れるシーンがやたら多い。それ以外の効果音が、緊迫したシーンでジャジャーンって感じで入り、何だか時代を感じた。

 

大統領候補の選挙事務所に勤める女性に恋した、無学で孤独な青年(デ・ニーロ)の、心の変化が痛い。私がこれまで観たロバート・デ・ニーロで一番若かったのだけど、当時から軽く微笑むその笑みの向こうに、何を仕出かすがわからない不穏さをみせる、心のレイヤーの表現が凄かった。ただ、ハンドルを握って運転している顔のアップだけで、ハラハラするのだもの。

ニューヨークのハーレム、スーバーに強盗に入った黒人青年の仕留められ方、どれもが、当時の世相を映していて興味深かった。

公開当時、私は幼かったけど、洋画全盛時代で姉が買ってくる「スクリーン」という映画雑誌に、子役のジョディが、娼婦役をするというのが話題になっていた記憶がある。だから、観るべき映画としてずっと私の脳裏に刻まれていた。

カンヌでパルム・ドールを受賞している。確かに納得。

タクシードライバー [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: Blu-ray