嵐の大野智が主演した「死神くん」が嵐結成21周年ウィークに、アンコールに応えて再放送されている。
このドラマの存在も、第2話に林遣都がゲストで出演していることもうっかり見落としていた私としては、見逃しが多い20代前半の林遣都作品を見られるチャンスとなった。
この頃の林遣都は、いわゆる”ろくでなし”の青年役を演じていることが多く、でもろくでなしなんだけれど、心のどこかが優しかったり、性根は清かったるのが特徴だと思う。(林遣都さんではなく、”役”ね。当たり前ですが。振り返ると、たとえば「闇金ウシジマくん」のイケイケのチャラ男や、「悪化」の”フクロウ”など。あ、「鍵のない夢をみる」では全くいいところなしの非道・最低な男だったけど)
で、本作2話での役も、なかなかのダメダメ男ぶりなのだけど。。。
ラストで遣都演じる、ダメサラリーマンが下した決断が悲しくも美しく、そして、
林遣都の泣き顔は、どうやったって贔屓目なしで美しい。
それにしても、本作、飄々とした心優しき死神に大野くんがぴったり。ヤサグレ感を必死に出すも、可愛いお目付け役の桐谷美玲とのやり取りがちょっと笑えて、そして死にゆく人たちの最後の物語にホロリとさせられる。何を置いても、コメディ&ファンタジーの中で"死"を扱うかことに対して、大野くん演じる死神の有り様が絶妙だ。改めて嵐のメンバーのポテンシャルの高さを感じた。
毎回のゲストも、大原櫻子から始まって林遣都、柄本時生、杉咲花と、今では主役クラスの俳優たちが出演。3話からは、悪魔役の菅田将暉(当時21歳くらい?)も登場し、見ていて楽しい。
アンコール放送、ホントにありがとう!だ。