暴漢から彼女(桃子=有村架純)を守る真人=遣都が、カッコ悪いんだけどカッコいい！
手を出すことなく大切な人を守るために自分がサンドバッグになるしかない。桃子（有村架純）に覆い被さってひたすら蹴られ殴られた後、桃子と一緒にヘタレこむ様がすごいリアルで、こちらまで痛くなったよ。林遣都の大切な人の無事を確認して震えながら泣く顔は、やっぱり美しい。そして、やっぱり私は林遣都という役者が好きだと思ってしまった。何度見てもこの表情にグッとくる。
このドラマに流れるテーマの一つに"人を思う優しさ"というのがあると思うのだが、真人のそれが一番強く描かれているように思う。真人みたいに優しさの塊みたいな人間っているのかな、とも思う。そして実際いたら、なかなか要領よくは生きにくいのではないかとも思う。
登場人物は皆優しい。
だけど優しすぎて不器用で、自分の大切な人を守らなければと思っている真人本人が、1番誰かに守られなきゃならない状況にあり、やっと見つけた彼を守り包んでくれる人＝桃子の存在が奇跡のように感じる。
登場人物は皆優しい。だけど和輝（髙橋海人）がナレーションで言うように、人生には不幸の落とし穴が意外と身近にぽっかり空いていたりするのだ。
冒頭に書いた主人公二人が、数年前に真人が出くわしたチンピラみたいな男2人に暴行されるシーンは「やめてー！！！」とテレビに向かって叫んでしまったよ。
なかなか含蓄のある回だった。真人の母親（和久井映見）が桃子に語る夫の自死についての考えもものすごくピンときた。（それは次回書きます。）
