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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「私をくいとめて」:主演は のん さんです

本作主演の、のんが能年玲奈時代に出演しブレイクした朝ドラ「あまちゃん」(2013年)を私は見ていなかったのだが、「この世界の片隅に」(2016年)の主人公すずの声があまりにもマッチしていて、彼女の特徴ある声としゃべり方が印象に残っていた。

この映画、まるでのんのプロモーション映画のようだった。

くるくる変わる彼女の表情の可愛らしさや抜群のスタイル、マグマのように内に秘めた怒りを爆発させる女優としての瞬発力など、のんがどれだけ演技ができて魅力的な女優か、余すところなく魅せてくれたような気がする。

まるで林遣都とW主演のごとく宣伝されていたから、遣都ファンとしては期待して観たのだけれど肩透かしを食らった。多田くん(林遣都)のシーンは始めの1/4と終わりの1/4くらいで全体の約半分の印象。半ばはみつ子(のん)のおひとり様ライフについての諸々だったような気がする。この、”おひとり様”もろもろ、が本作のテーマでもあると思うのだけれど、確かにイマドキのアラサーには響くのかもしれないが、どうもアラサーから既に何年も過ぎている私には今一ピンとこなかった。

いや、わかるよ。上司にセクハラされても傷つかないふりをしたとか、親友に結婚・出産の先をこされて素直に喜べないとか、会社の先輩に嫌味な人がいたとか・・・。でも、それらが絡まってあそこまでの男性への警戒心につながるものなのだろうか。ともかくそんな怒りや焦りを抱えたおひとり様のみつ子は脳内にいるA(AnswerのA=もう一人の自分)と会話を重ねながら、突然現れた恋の対象、多田くんへの恋愛大作戦を敢行していくわけだが。

林遣都演じる多田くんは、訳ありな男でもなければ、童貞でもなく(きっと!)、女性が好きで、ついでに手料理に弱い普通の20代の男子。その普通ぶりが良かったし、よく考えると普通よりはかなり図々しい、実は調子いいんじゃない?という年下男子でもある。完全に主人公の恋の相手としてしか存在しておらず、多田くんの内面を見せるようなシーンは皆無、ひたすらみつ子とのやり取りの中で、みつ子目線で多田くんという人物を掴む感じだった。遣都ファンとしては、これまでとは違う普通の男性を演る遣都が新鮮だった。

渋滞に巻き込まれた車の中で愚痴る多田くんが、豹変してBADな人間になったらどうしよう!と一瞬思ったけれど、それは杞憂だった。

個人的にうれしかったのは、多田くん(林遣都)がみつ子(のん)との会話で敬語をやめよう!というくだりでロボットみたいなしゃべり方をするのだけれど、それが私が勝手に妄想していた、林遣都にいつかAIの役を演って欲しい、と思っていたことと重なったこと。もちろん多田くんのそれは照れ隠しのオチャラケで、私が真面目に(!?)考えるAI遣都とは全く違うのだけれどね。

 

原作を手にとったのだけれど、どうも食指が動かず、WOWOWで放送されたらもう1回観ようと思う。

最後にみつ子の脳内のA役、声のみの出演の中村倫也は流石の演技力でした!のんとの軽妙な掛け合いも本作の見どころです。

kuitomete.jp

 

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