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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「フェードル」- 2:舞台の感想ではありませんが泣いたこと

カーテンコール4回、後半2回はスタンディングオベーション。

拍手が鳴り止まなかった。

 

舞台の感想は、もう少し私の中で熟してから吐き出したいと思う。

ただ、道玄坂を渋谷駅に向かう途中、気づいたら涙が流れていた。観劇中でも観劇直後でもなく、帰途歩きだしてから。何で自分が泣いているのかわからなかったけど、毎回カーテンコールで小躍りするような軽やかな足取りで走り去る大竹しのぶの後ろ姿と、4回目でやっと破顔した林遣都の笑顔が鮮明に浮かんだ。そして、声を出せない代わりにスタンディングオベーションで熱狂を伝える観客の体温。会場の何とも言えないグルーヴが体に残っていた。

コロナ感染が不安で用心に用心を重ね、椅子に座るまで何回消毒したかわからない。(至るところに消毒液が置いてあった)

そんな思いをしても、やっぱり来て良かった。この体感は劇場でないと味わえないだろう。心から思った。

鼻まで覆うマスクは歩きながら泣いても気づかれず、その一点で良かった。