林遣都が出演している作品をいろいろ見ているが、本作ほど林遣都を”たっぷり鑑賞”できる作品は少ないのではないか。
主役であることも理由の大きな一つだと思うが、今回見て気づいたのは、このドラマ、顔のアップがやたら多いのだ。登場人物すべて、重要な台詞や心の機微を表現する際、顔が画面いっぱいに映し出される。津川雅彦や塩見三省、敵役で最初と最後のほうに登場する風間俊介しかり。
主役の林遣都に至っては、複雑な生い立ちを持つ若者が成長する過程において、苦しい顔、恋する顔、泣き顔、決意の顔などなどが度々アップで表現される。その結果、遣都の大きな瞳、シャープな輪郭、整った顔を何度も拝めることになる。だからではないだろうか、お腹いっぱい遣都観たぞー、という気になる。
同時に主人公・松吉の成長=俳優・林遣都の成長にも(勝手に)思えて、より本作を愛おしく思える。撮影当時遣都は23歳だと思うのだけれど、インタビューで自分だけ津川雅彦に(どんなにがんばっているつもりでも?)褒めてもらえないことを気にしていた。遣都自身も主人公の揺れる気持ちと同じくらい試行錯誤していたのかなあ、なんて勝手に想像する。
2014年に放送されたNHK木曜時代劇「銀二貫」。再放送を録画していて、見るのは今回で3回か4回目になる。原作の素晴らしさ、キャスティングの妙、俳優陣の熱演もあって、何度見ても見応えがあり、見ればみるほど噛み応えのある作品だと改めて思った。
感想ブログの1回目はこちら。余談だが、思い余って原作本を読んでみようとまで思っている。
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