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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「フェードル」- 5 :鑑賞3回目で落涙

大きな見どころとして

・イッポリット(林遣都)がアリシー(瀬戸さおり)に
・フェードル(大竹しのぶ)がイッポリットに、

うっかり愛を告白するシーンがあると前回のブログ「フェードル」- 4で書いたが、それは前半の見どころの一つ。

後半の見どころと言えば(クライマックスに向かっていくので全幕が見どころと言えばそうなのだけれど)フェードルが夫テゼ(谷田歩)に不義の真実を伝え、そしてテゼの口からイッポリットの恋の相手がアリシーであることを知るシーン。その後、嫉妬で狂気と正気を行き来する様は、鑑賞3回目にして大竹しのぶフェードルと共に泣いた。激しい恋心が恥ずかしくて、選ばれず悔しくて、ライバルを消そうと考える自分がとてつもなく惨めで悲しい。

後半のもう一つの山場は、テゼがイッポリットを疑い責め立てる父子のシーン。愛する息子に裏切られた父親の悲しみと怒り、イッポリットの高潔さと諦観。このやり取りを経て、ラストでイッポリットの養育係テラメーヌ(酒向芳)が語るイッポリットの様がまるで見ているように脳裏に描かれた。テラメーヌ、父テゼの悲しみの慟哭が心の中に響き、このラストでも泣けた。

3回観た後、もう一度パンフレットを読み返した。
最初に読んだ時は文字面を流して読んでしまったが、読み返すとと俳優たちの言葉やギリシャ悲劇の学者さんたちの文章がすっと頭に入ってきた。(遣都君の言葉通り、テラメーヌの語りでは悲しく勇ましく美しいイッポリットが目に浮かびました。)

前半は、恋する者の滑稽
後半は、人間の業による悲劇

 

面白いなあ。

ギリシャ神話は小学生の頃、少女漫画で熱心に読んでことがあったが、以来とんと縁がなかった。それがこんなに面白いなんて。神やら怪物やら、本当はすべて身勝手な人間が創り出したものなのに、それらのせいにして自らの業を正当化したり、諦観したり。しかし、登場人物たちが持て余す激情は紛れもない人間の本質の一部であり、空気を読み感情をコントロールすることを良しとする今の世の中、観ていてスカッとするほど真っ直ぐだ。

 

最後に、林遣都について。
ドラマや映画で見るよりも大きく見えました。
別の舞台の台詞で申し訳ないけれど、”(お兄様の)無駄に広い肩”(正確ではないかもしれないが『熱帯樹』で聴いた)という台詞を思い出したくらい肩幅が広く胸板も厚く見えた。気高くて潔癖、若者の雄々しさと王子の品格、はっきり言って超カッコいい林遣都が拝めたことを記しておく。

アーカイブ配信は、28日23:59分まで(125分)

www.phedre.jp

 

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