西田敏行が歌が上手いのは、ある年齢以上の視聴者なら知っているだろう。
本作では介護が必要な車いすの老人を演じている西田敏行が「マイ・ウェイ」を披露してくれる。彼が主演し、ジェームス・ブラウンのモノマネを披露した「ゲロッパ」(2003年 井筒和幸監督)という映画を思い出しながら、彼も歳をとったよねえ、声出るかなあ、なんて思いながらワクワクしてその時を待った。(ちなみに西田敏行のジェームス・ブラウンはテッパン芸でした!)
そして、声出るかなあは全くの杞憂だったことがわかった。
古希を過ぎてもなおまだ艶っぽい声とかなりの声量。役の上での”マイ・ウェイ”と重なりとても感動的な歌だった。子どもたち(長瀬智也、江口のりこ、永山絢斗、桐谷健太)も役を超えて涙ぐんでいたのではないだろうか。
それにしても、今回は”大河俳優”の阿部サダヲまで”潤沢”(“純烈”の二番煎じ)のリーダーとして登場し、その上西田敏行の「マイ・ウェイ」!なんてサービス満載な回だったのだろう。しかも声を出して笑えるシーンもたくさん!!
そんな流れの中にも、ここまでやっているのにオヤジ(西田敏行)からはありがとうの一言もないとキレた寿一(長瀬智也)に「家族だから割り切れない」と真面目に話す介護ヘルパーさくら(戸田恵梨香)。ふむふむと自分事として振り返る私。ただ笑えるだけではないんだわあ。
父親の「マイ・ウェイ」を聴いて感動し、それまでの蟠りも解けて家族が最高の笑顔で収まった写真。早くも一つの山場を迎えた本作。
あとは寿一とさくらの恋の行方と、寿一の息子、秀生の親権の行方はいかに、というところか。
[http://
ドラマランキング:title]
[http://
にほんブログ村:title]