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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ヘルタースケルター」(2012年):絶品女優、沢尻エリカここにあり!

沢尻エリカの”別に”事件(2007年に公開された主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶時に、MCの質問に対して不機嫌そうに”別に”と答えて大バッシングを受け、ほぼ干された状態になった)からの復帰第1作目となる本作。
エリカ様(当時、高慢な様子を揶揄されていた)、一念発起で一肌脱ぐどころかハードな濡れ場もこなし、かつ蜷川実花が監督ということでも話題になったと記憶している。
先日見たドラマ「GIRI/HAJI」に出演していた窪塚洋介つながりで、今更だけど鑑賞したが、窪塚、ここでもテッパンのチャラ男を完璧に演っていた!

 

田舎から出てきた主人公(沢尻エリカ)が全身整形を施し、トップモデル「りりこ」となり女子の憧れの的になったのはいいが、創られた完璧な美しさを維持するのは至難の業。それを堪えていくうちに徐々に精神を冒され、周りに毒を吐き散らしながらドラッグ漬けになっていく。堕ちていく様が今となっては実際の沢尻エリカと重なって全くもってシャレにならん。
蜷川実花ならではの極彩色に溢れた映像、作品中100着以上の衣装を着たと思われる沢尻。そのどれもが華やかでキュート。じゃらじゃら、ぎらぎら、キラキラが散らかりっぱなしのりりこの部屋。この部屋がタイトル”ヘルタースケルター”(メチャクチャ)=りりこの生き方、りりこそのものを象徴している。

それにしても、ここまで完璧なスタイルと顔の美しさに加え、ハードな濡れ場までこなせる演技力のある女優、沢尻エリカは稀有な存在だと改めて思った。例えばスタイル抜群かつ美人と言うなら、かつての藤原紀香や米倉涼子だってそうだ。だが、あそこまでの演技力はあるだろうか。演技力と濡れ場なら、蒼井優ならいけるぞ、と思うけれどエリカ様ほど超絶美人ではないぞ。(失礼、以上すべて独断です)

つくづく惜しい女優を失ったと思う。昨年の大河ドラマ「麒麟が来る」の帰蝶役を得て、過去の過ちから立ち直り、いよいよ実力派女優の名を本物にしたかと思った矢先、覚せい剤使用で逮捕→降板→女優復帰は考えない、とは。本人の身から出た錆以外の何物でもないけれど、彼女の周りには彼女を正しい方向に導く人はいなかったのだろうか。そういう人がいないのも自業自得なのだけれど。

 

りりこのマネージャー役に寺島しのぶ。物語の展開においてキーパーソンとなる人物で、完璧な美を持ちながらも性格が最悪なりりこのそばで複雑な心理状態を絶妙に表現。そのヒモ役に若き日の綾野剛(これがまた駆け出し感があるのよ)。カメオで斎藤工が一瞬登場したり、同じくワンシーンだけの吉田鋼太郎。おまけにエンドロールでは江口のりこの名前を発見して、結局どこで出演したのか思い出せなかった。

 

女性の「美しくなりたい」「美しいあの人みたいになりたい」は、今となってはおカネで手に入れられるもの。YouTubeやSNSで整形した顔のBefore Afterを公開している人気者やタレントもおり、彼らの勇気は美への願望がある女子たちの賞賛を勝ち得ている。

むうぅ。
美醜や外見によって人の価値が判されるなど、今はやりの「Divercity & Inclusion」の原理から外れているのに、理想は唱えても大昔より”顔がかわいい””スタイルがいい””愛嬌がある”女は得をしてきたに違いないのだ。きっと男もしかり。

何時間もかけて別人になるまでメイクすること
一重瞼まぶたを二重にアイプチすること、毎朝面倒だから整形すること
鼻や顎まで整形すること
境界線はどこにひかれるべきなのだろう。
大金をかけて顔を変えて、それ以後得する人生ならそれもOKなのか。
若い女の整形願望をたまに聞くけれど、私はうまく答えを出せていない。 

 

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