竹野内豊(主人公の変わり者の裁判官、入間みちお)が「Y(ワイ)ってる?」と、どちらを選択するかの分岐点に立っている真剣佑(書記官の石倉文太)に聞いた時、まるで「素敵な選TAXI」の枝分(えだわかれ:竹野内扮する主人公)やん!と思った。
この回、やたら「Y、分岐点」を連呼するなあと見ていたら、次回の予告でバカリズムがゲストで登場!思わず「出たっっ!!」って叫んじゃったよ。(バカリズムが「素敵な選TAXI」の脚本を担当)
なんてサービス満載なんだろう💛 むずむずしてくるほど楽しいではないか。
法廷劇、変わり者の裁判官という立て付けが、同じ「月9」枠で変わり者の検察官を演ったキムタク主演の「ヒーロー」に似ていて、既視感を指摘する人もいるようだ。しかし主演二人の平均年齢が(たぶん)上なだけ、手練れた感があって私には面白い。
物語の前半で裁判中に「(裁判所の)職権を発動します」というお決まりの宣言と同時に、チャっチャっチャっチャっという重厚かつ軽快なテーマ曲。毎回違うお笑い芸人が傍聴マニアとして裁判を傍聴していて「入間(いるま)ったーー!」と歓喜する様。
もはや「水戸黄門」の印籠見せて「控えおろう!!」の展開が中盤にあると同じで、”お決まり”がこんなにも安心感と期待感を与えてくれることに今更ながら感謝する。
その上先週などは(映画の宣伝を匂わせてはいるが)、流れるようにスピーディに坂間(黒木華)に裁かれるチョイ役の被告人で永野芽衣や遠藤憲一が出ているんだよ!なんと豪華な!
思わず「月9」のゴージャスを楽しもう!と膝を打ったくらいだ。
今回は私の好きな女優、黒沢あすかがゲストで出演していた。(今まで見た黒沢あすかとは全く別人の黒沢あすかがいて、彼女、どんな役を演じても説得力がある。ほとんど台詞がないにもかかわらず・・!)
イチケイチームのポンポン進む会話劇、コメディタッチな部分も多いが、入間の過去、最高裁長官の候補まで上りつめた女性裁判官、日高(草刈民代)との対峙もそろそろか!その前に来週は、ゲストのバカリズムを楽しまないとね。