タイトルに書いたことは某局の連ドラの話ではない。日曜8時の大河ドラマの話だ。
栄一(吉沢亮)、喜作(高良健吾)、円四郎(堤真一)、この3人のやりとりが、もはやコントに見えてきた。
円四郎が栄一、喜作に、武士らしい名前をそれぞれ「篤太夫」「成一朗」と命名するときのやりとりの面白いこと!
堤真一が可笑しいのはもとよりだが、吉沢亮の鼻にかかった声が、ずっこける際の台詞にうってつけなことに気が付いた。
ネットでは、一橋家の古参が、慶喜(草彅剛)との逸話を2人に語るシーンが大ウケだったとあったが、確かにここも”ほぼギャク”ではないか。草彅くんの飄々とした様が聡明で複雑な心を持つ慶喜という人物をオブラードで包んで、より人物に厚みを出しているような気がする。
前回の「快なり」の雄たけびも、それまでのやる気のない様子から打って変わって迫力満点、相当なものだった。日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝いただけのことはある。(いや、かなり前「ホテル ビーナス」(2004年)という草彅がチョナンカンとして初主演した映画を観た際、韓国語を流暢にしゃべる彼を大したものだなと思った覚えがある。映画は全編韓国語、スタイリッシュでファンタジックかつ儚さが印象に残った。そのうちもう一度観てみたい作品)
話は戻るが、こんなにニヤニヤと笑える大河は「いだてん」の役所広司と古舘寛治のやりとり以来だと楽しく見ていたのに、次回のタイトルが「恩人暗殺」、そして慶喜の涙!
その前にも、西郷(博多華丸)の不吉な言葉・・・。
えええええぇぇぇっ!!!
円四郎(堤真一)、もういなくなっちゃうのおお?
寂しい、寂しすぎるっ。
もう少し、円四郎と、栄一&喜作トリオのコントを見たかったなあ。
幕末ものは、攘夷、倒幕、新選組、白虎隊、西南戦争・・・、いくつも題材があるけれど、どれも血なまぐさく悲劇が付きまといあまり好きではない。
だけど本作は、渋沢栄一という、日本経済の礎を築く人物を話の中心に置いているだけに、近代日本に向かって前に進む明るさと力強さが感じられる。そう!まさに灰色や黒や白の雲の合間に”青天”を見るようだ。そして雲の色や形もいろいろあって楽しい。
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