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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「あのときキスしておけば」(2021年4月 テレ朝 金曜ナイトドラマ):外見を超越した究極の愛

何かをきっかけに魂が別の人の体に乗り移って、もしくは入れ替わって・・、という見た目と中身が(だいたいは性別も)違ってしまうコメディ要素たっぷりのドラマは結構ある。
この前、一生懸命見ていたTBS日曜ドラマ「天国と地獄~サイコな二人~」(綾瀬はるか・高橋一生W主演)もそうだった。もっともこちらは、サイコパスによる連続猟奇殺人事件を追うのが本筋のミステリーだったから、入れ替わったことによるコメディ要素はほぼ皆無だったけれど。

一方、本作はコメディ要素満載!主役の桃地のぞむ(松坂桃李)がスーパーに勤めるポンコツオタク青年という設定からしてそうだ。恋する相手は、大好きな漫画の原作者、蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)。

全8話がすでに放送終了してるので細かいストリーは公式サイトで確認いただきたいが、かなり面白く、楽しく視聴したので感想を書き留めておこう。

 

飛行機事故に遭い、身体的には亡くなった巴(麻生久美子)だが、隣に座っていた田中マサオ(井浦新)の体に乗り移り、人気連載漫画を描きづつけることになる。また、その時は本格的恋も始まっていなかった一ファンの桃地(松坂)と、外見はおじさん(井浦)の秘密を共有しながら愛を育むことになる。担当編集者で元夫の高見沢(三浦翔平)も絡んできて、また、田中マサオの妻(めぐみ)・息子(窪塚愛流)まで登場し、途中いったい二人の恋は?いやはや入れ替わり自体はどうなるの?と展開が読めず興味津々。
三浦翔平の吹っ切れた演技、なんだかヤバい目線も十分笑させてくれ、彼ってこんなんだっけ?と私にとっては新しい三浦翔平の発見だった。
そして井浦新の大きな体で中身女性の所作も流石だけれど(本当にキュートな表情だった!)、男性の田中マサオに戻った時の戸惑った顔、所在無げな感じが秀逸で、すげーっ!とただただ参った。

ところで、井浦と窪塚愛流の共演を感慨深く見ていたのは私だけではないのでは?
そう、井浦がモデル活動の傍ら俳優として出始めたころ「ピンポン」という映画で、窪塚洋介と共演しているのだ。あの物静かなメガネ男子=スマイルが話題になり人気者に。「ピンポン」でバディだった窪塚洋介の息子と親子役で共演なんて、感慨深いだろうなーなんて勝手に想像してニヤニヤしていた。

愛流は、確かにスタイル抜群だけれど、親の七光感が抜けないのは否めない。顔もとーちゃん(洋介)の方が100倍カッコいいぞ!と思っていたけれど、動く(演技する)愛流の表情、切れ長の瞳の美しさは父親譲り。ため息とともに認めざるを得ない。将来が楽しみだ。

お話的は突拍子もない展開なのだけれど、根底にあるのが人の外見を全く超越した”愛”ではないか。紆余曲折をのりこえ、しまいには登場人物すべてがオジサンの姿をしている巴=蟹釜先生を、その人として受け入れ、愛し、尊敬し、慕っていること。(それって容易いこと?)それが尊い。

オジ巴(田中マサオ=井浦新の姿で中身が巴=麻生久美子)と抱き合い、接吻し、心からオジ巴を可愛いと思う高見沢(三浦翔平)や桃地(松坂桃李)、彼女の魂が田中マサオの体から少しずつフェードアウトしていく過程が切なくて悲しくて、桃地と一緒に泣いちゃったよ。人は最初は外見で人を好きになるかどうか無意識に選別していると思う。しかし、本当にその人を愛する目は、やはり内面を見ているのね。

最終話では登場人物が全員集合し、オジ巴と桃地の結婚式の大団円。笑って泣いて、素晴らしいエンディングだった。

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