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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「浅田家!」(2020年):これぞ、笑って泣ける家族の写真

「家族」を撮り続けた写真家と、彼を支え続けた「家族」の感動の実話。

それは、一生に一枚の家族写真。

とキャッチコピーにある。

家族写真を撮る、それが簡単にできる家族ばかりではないだろう。そう思うと、家族写真を撮る、という状況、その時の家族、撮るカメラマンの邂逅はとてもとても尊いもののように思えてくる。

本作は、写真家、浅田政司政志の写真集「浅田家」がモチーフとなり、実話に基づいて製作された。

政志(二宮和也)は、様々な職業や状況に家族全員がガチでコスプレした家族写真を撮るスタイルで、プロの写真家を目指す。単なる(おもしろい)家族写真と言われ、なかなか評価されなかったが、ついに大きな賞を受賞することで、自分の家族だけでなく、家族をテーマにした写真を撮る写真家になった。
被写体になる家族と丁寧に話を重ね、どういう状況を設定して撮るか決め、その家族の最高の一枚を撮る政志。

前半は、プロの写真家になるまでの、政志が三重の実家で家族コスプレ写真を撮る様子。相当面倒くさいことをやらされて、渋々付き合う兄(妻夫木聡)の弟を思う視線が優しい。看護士としてバリキャリの道を歩んでいる母親(風吹ジュン)と、その妻を支えるために主夫となった夫(平田満)の鷹揚でユーモアのある様も素敵だ。その両親が楽しんで被写体になっているから、それを見たいから付き合っていた、という兄も最高だ。とにかく浅田家そのものが温かくで愛に溢れているのだ。

父親が主夫ということ以外は普通の真っ当な家族の中で、次男は写真の専門学校を卒業して2年もプラプラしている。いざ、東京に出ても芽が出ず・・という日々も遠くで黙って見守っている母親。息子のためなら、戦隊ヒーローのコスプレだってこなす強者だ。息子への愛は深く、信じてやることを止めない。そんな母親になりたい、と心から思った。

後半は、家族を被写体にした写真家として、様々な家族を顧客として家族写真を撮る政志。そして東日本大震災。最初に撮った家族が被災したことで被災地へ向かう。そこで被災した写真を洗って持ち主に返すというボランティアをしている青年(菅田将暉)と出会い、手伝うことに。

以後の話には触れないけれど、冒頭に書いた通り、家族写真を撮る、という家族によっては日常的な行為かもしれないが、その行為をすること自体、家族が愛でちゃんと繋がっている一瞬ではないだろうか。そんな風に思うと、貴重な一瞬を切り取ったものが家族写真なのだ。

 

感動の後、ラストのオチも小気味いい。数年後、ボランティアをした地で小学校の教師となっていた青年(菅田)の姿にもほっこりした。

 

 

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