藤井風という才能の周りに、たくさんの才能やアイデアが集まる、そう思わずにはいられないミュージック・ビデオ。
森の中にある沼の中から風がぬうっと浮かんでくる様は、「地獄の黙示録」が頭に浮かんで、思わず笑いそうになった。変わった被り物もしているし・・。
都会の水たまりにドボンと入ったら、そこはどこか南方のアジアかアフリカのジャングルを彷彿させる森。そこでプリミティブな、しかし”生きる”エネルギーに溢れる人たちと踊る風。
藤井風は、ミュージシャンという言葉では括れない、はやり”アーティスト”だと思う。それにしてもダンスをちゃんと習ったのは最近だし、演技は教えてもらったりしたことあるのかな?
彼自身が、いい経験をさせてもらった、とことあるごとに口にしているのをよく聞く。ライブでもMVでもアルバムでも、それぞれのプロフェッショナルな人に囲まれて、いろいろなアイデアを積み上げて一つの作品に昇華していく過程を、彼が楽しんでいるのが想像できる。そして、言葉(歌詞)やメロディを生みだす風の本領とは別の要素を提供してくれる人たちの、風と共に何かをつくることへの”熱”のようなものを感じる。
風本人は、時にはおっかなびっくり、未経験のことをするよう要求されたりしていると思うが、MVではすっかりそれを”モノ”にしている彼がいる。スタイリッシュでエネルギッシュで、時には優しい”テキスチャー”が加わり、独特の世界観。どのMVにも感じるけれど、今回の「燃えよ」は、これまでとはまた全然違うインパクトで楽しい。
ラストの、振り向きざまの人をくったようなウィンクが、遊び心のある風らしい。
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