ものすごく期待して見ていたし、話の内容、そして状況が状況だけに俳優たちの力み具合も半端ないものがあった。主演の小栗旬の、今となっては”イケメン”の欠片も感じられない、中堅(年⁈)俳優としての熱演は、そのまま来年の大河ドラマ主役への布石か?と思わせるような見応えだった。
いつも小栗の傍らに立つマツケン(松山ケンイチ)の力みの抜けた演技もいい。
何よりも私は、杏が演じた女性記者の役柄にものすごくシンパシーを感じた。杏が演るからこその、嘘が感じられない泣きの演技に感動した。変にメソメソしておらず、気丈と言えばそうで、でも変に肩肘張って強がっている若い女でもない。曇りがなくて、真っ直ぐで、とても好感が持てた。小栗との恋愛感情のやりとりも、ドラマにありがちな非常事態の中での”ロマンス”として描いていないこともグッド。
話としては10話に収めるのが大変だったのか、そんなに都合よく日本の下にある海底プレートの動き(スロースリップ)が止まったり、変異した微生物による感染症の薬が、XXとYYを一緒に服用することで効き目があるとわかったり、少しご都合主義、帳尻合わせの展開もあったように思う。毎回、絶望と希望が交互に来るスピードが速すぎて、なかなかついていくのに大変だった。
それでも最後まで見切ったのは、やはり主演級3人(小栗、杏、マツケン)が魅せたからかなあと思う。
俄然、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が楽しみになってきた。あれ?それを言うなら、次の日曜劇場の「DCU」って書かなきゃってか?!(確かに、こちらもmust seeでチェックしています!)
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