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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「オーバー・フェンス」(2016年):オダギリジョー目当てで鑑賞→”病気”再発

先週の朝ドラ「カムカム」のオダギリジョーにすっかりやられ、Amazon Primeでオダジョー作品を検索して観た本作。

41歳の若さで自死した作家、佐藤泰志の小説を元にした映画「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く「オーバー・フェンス」。
「そこのみにて光輝く」は菅田将暉が出演していたから観たのだが、このブログに感想を書いていない!滅多にないのだが、鑑賞後感が何とも言えず暗かったりすると、書けないでことがある。その意味で、何とも救いようのない境遇の主人公たちの日常を描いた「そこのみにて・・」は当時の私には書けなかったのだと思う。今思い返せば、一筋の光が、確実にラストにあったのだが。また、主演の綾野剛と池脇千鶴は、しっとりとして激しく、とても良かった。もちろん、薄っぺらい若者を演らせたらNO.1の菅田も若手ながらインパクト大だった。

 

本作は、その「そこのみて」よりは明るさがあったような気がする。
離婚して故郷の函館に戻った四十男、白岩(オダギリジョー)は、職業訓練学校に通いながらも半ば自暴自棄に暮らしている。しかし、キャバクラで働くさとし(蒼井優)と出会ったことで、自分を見つめなおし、もう一度人生をやり直そうと思い直す過程が、丁寧に描かれていた。

ラストシーンが思いがけず突然やってきて、しかも秀逸。心にカーンとホームランを打った音とともにいつまでも映像が残る。

蒼井優の演技は言わずもながらのテッパンで、どこか壊れたエキセントリックなキャバクラ嬢が、会話の途中でいつキレるのか観ていてハラハラした。

普通に生きてきたと思っていた男の当たり障りのない言葉と人間関係。一方で、自分は壊れていると自覚している女が発する、オブラートなしの刃物ような言葉と暴走した踊りのような動き。
分かり合えそうもない二人だけれど、なぜか惹かれ合う。一人では生きられない弱さと寂しさを抱えていることが、お互い分かったからだろうか。

白岩が通う職業訓練学校のシーンが結構あり、いろいろな事情を抱えた老若のクラスメートがそれぞれいい味を出している。松田翔太、北村有起哉、満島真之介・・。

 

これまで、オダギリジョーが出演している作品をたまたま観ていた。でもどれもオダギリジョーならではの役だなー、と思っていた。
つかみどころがない佇まいで話し方がソフト。そして、女をそっと抱きしめる優しい感じも同じ。そして、1番驚くのは、30歳代から40歳代にかけての彼を観ているが、ほとんど風貌が変わっていないということ。ほんと年齢不詳なのだ。

本作でも四十男と言われればそうだし、30歳代にもとれる。(撮影時は40歳くらいだと思う)そして、今「カムカム」では20歳代の役だよね。とついそちらのことも思い出した。

ということで、オダギリジョーの若い頃の作品をちょっと観てみなきゃ、と思っている。若い時からあんな感じの芸風(?)なのだろうか。デビューは「仮面ライダー クウガ」だから、もっとハキハキしゃべっていた?かもしれないけれど。また、始まっちゃった。今更ベテラン俳優に、はまっちゃうとは。

今まで私が観た彼とは全然違う役どころと思われる「エルネスト」を、早速Amazon Primeでぽちっとレンタル。オダギリジョーのカテゴリー、作ろうかな。

 

オーバー・フェンス

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