今週は、主人公二人(るい=深津絵里、ジョー=オダギリジョー)が、どうやって危機を乗り越えて”日なたの道”を歩く一歩を踏み出すか、が見どころです。
もう二人の演技に興味深々で食い入るように、毎日最低2回以上繰り返して見ています。(異常!)
シビレタところだけ、メモします。
- トランペットが吹けなくなったジョーが、ライバルであり盟友のトミー(早乙女太一)にだけ見せた目。
東京でのデビューがとん挫し、人目を忍んで別宿にいるジョーを追いかけ、問い詰めたトミーに「同じトランぺッターのお前ならわかってくれ」という気持ちがバーっと出た、すがるような眼差し。オダギリジョー、さすが!その一瞬の表情と共に、ジョーの切迫した状況と彼が見ている地獄を物語っていた。 - ジョーの状況を知って、宿に駆け付けたるいが「勝手に私の幸せが何かを決めんといて」ときっぱり言い切った時の顔。でた!つおい(強い)、つおい、るいの芯が!
そして、今日。
- 宿に通ってジョーの世話をするるいを突き放した時のジョー。
- 突き放されて、失意をクリーニング店のおばさん(濱田マリ)に話するい。
1の、苦痛に満ちた言葉を投げるジョーの顔は一切映らない。どうしようもない苛立ちと怒りにゆらゆら揺れる体の半分が後ろから映っているだけ。
また2の、失意を話するいもバックショットで、聞いている濱田マリの表情しか映らない。
だけど、二人の後ろ姿からは、絞り出される言葉と共に、悲しみが溢れている。
この演出、どうよ!泣き顔か、涙を溜めた目の部分のアップが映りそうなもんじゃい。だけど後ろ姿なんよ。二人とも。
なんか、体の演技で泣けたかも。
3.そして、今日のラスト、海のシーン
二人が別々の場所でラジオから流れる「On the Sunny Side of the Street」を聴いた後の再会。
(端折りますが)海の中に歩いていくジョーを「私が守ってあげる」と抱きしめたるい。
ここでも、またつおい(強い)、つおい、るいが出た!そして、子どもみたいに、泣きながらるいの胸に顔をうずめたジョーの、彼の心の底にある、固くて冷たい何かが溶けた瞬間・・。
波に光るサンセットを背景に、とても美しく、見ていたトミーと一緒に、視聴者の私も何かを(!)昇華させていただきました。
はあ、なんでここまで熱心に見て、熱心に書きなぐっているのか!と自分でも呆れますが、この60年代のドラマチックな青春グラフィティを、40代の俳優陣(ベリーの市川実日子しかり。奈々の佐々木希は30代ですが。)で悠々と、そして熱く、演っている様が嬉しくて、楽しくて。いやあ、毎日が、On the Sunny Side of the Street!
おっと!まだ、火曜やんけ!?
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