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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「花束みたいな恋をした」(2021年):男の言い訳と変わり身をドストレートに台詞で聞いちゃった!

2021年、映画館が「鬼滅の刃」で席捲される前、壮大な話でもなく、主人公のどちらかが不治の病とかでもなく、若い二人が過ごした5年間を淡々と描いたラブストーリーが、若者の間でヒットしていると聞いていた。

恋愛映画はあまり見ないのだが、菅田将暉が”推し”であること、有村架純が「姉ちゃんの恋人」で林遣都と共演してから、ちょっと注目している女優さんであるということもあり鑑賞。

以下、ネタバレというほどでもないけれど、それに近いものを読みたくない方は、鑑賞後よろしければ再訪ください。

 

正直、主人公二人のモノローグでストーリーが進んでいき、まるで小説を”観てる”ようだった。小説なら読みながら映像を想像する。映画なら、映像を見ながら登場人物たちの心情、台詞では語られない表情や身体で表現された感情や状況を想像する。
しかし、本作は映像を映しながら、その心情を語るものだから、想像の余地がない。すべて提示されている通りの心の動き、気持ちの変化が、二人の状況や心に起こる事実として提示されるのだ。はっきり言って、開始早々、これって映画である必要あるのか?と思ったほどだ。

しかし、しかし、すこぶる映画の評価は高い。
2015年から2020年の間のカルチャーや、話題になったものを織り込みつつ、特に何かの才能に突出しているわけでもない、就活に苦戦する普通の若者2人の恋愛模様が、当時を生きる(た)若者の共感を呼んだとある。

なるほど、二人の心情や環境を想像する余地はなくても、観ながら自分の時はどうだったとか、似たような状況の時、自分はああだったとか、この私でさえ大いに昔の青春をプレイバックできたのは事実。しかし、やはり若い人たちの恋愛模様として、どこか冷めた目で観ていたのだけれど・・・。
終盤のファミレスでの別れ話の時は、突然二人と一緒に号泣してしまった。

あんなに楽しい時を一緒に過ごした人と、これより先は一緒にいられない、”別れる”という事実がつらくて悲しくて・・。いきなり感情まるごと二人に移入!してしまったのだ。

 

それにしても、本作で菅田将暉はイケメンを全く感じさせない、普通のちょっとおっとりした優しい心根の青年、麦をリアルに演じていた。また、有村架純はちゃんと自分を持っていて、それを人に伝える力がある絹の役にピタリとはまっていた。二人の、その辺にいる普通のカップルに見える熱演がよりヒットにつながったのだと思った。(そうは言っても、架純ちゃんはだいぶ普通よりは可愛いけれどね)

 

最後に、この記事の副題の「男の言い訳と変わり身をドストレートに台詞で聞いちゃった!」についてだが、本作のタイトルと後の評価からして、的を射ていないかもしれない。だけれど、見終わった後、最初に浮かんできたのがこの感想だったのだから仕方ない。

「もう(恋愛感情はないから)別れよう、と言い出した後に、やっぱり(慣れ親しんだ)君と別れたくないから、結婚しよう。結婚なら恋愛ではなく家族になるということで、それなら一緒にいられる・・・」という麦の男の本音が、二人が築いてきた関係性に対して大層的外れに聞こえたからね。

 

あ、最後の最後に、二言くらいの台詞しかないけれど、私の最新の”推し”オダギリジョーも出演してました!二人に比べればずいぶん大人の、スタートップ企業の代表役。あのくらいの出方が”らしくて”、でもなんか印象に残って、、やっぱり見逃せんわ。

 

hana-koi.jp

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