オダギリジョーの出演作を探していて、見つけた香港映画。
監督がクリストファー・ドイルと、ジェニー・シュンという女性監督。香港映画はわりと好きだ。オダギリジョー以外の要素としても動機十分ということで早速Amazon Prime で鑑賞。
クリストファー・ドイルの情景豊な香港の映像と一緒に、主演のアンジェラ・ユンの美しさを堪能できるだけでも、観る価値あるかも。
消えゆく香港の漁港、小さな村の暮らしの風景を、アートとして切り取り、記録として残すというのも、映画の役割の一つとしてあってもいいかもしれない。そしてそこに登場する人が、絶品の俳優(本作の場合は、アンジェラ・ユンとオダギリジョー)というのもなんと贅沢なことではないか。
幼い頃から日光に当たると病気になると言われ、日差しを避け、人目を避けて暮らしてきた少女(アンジェラ)。狭い村では色白過ぎる彼女のを「幽霊」と呼び、密かに避けている。しかし父親が奇病であると嘘をついてまで、彼女を人目から遠ざけたのは、その美しすぎる容姿のせいではなかったか。
村では彼女は存在しないように扱われたが、ある日村を訪れ、廃墟に住み着いた旅人(オダギリジョー)は、波打ち際で歌う彼女をじっと見つめた。
彼女は、自分をじっと見つめた異邦人を、運命の人ととった。彼に会う少し前に、死んだと言い聞かされてきた母親が、実は生きていると知る。自分のルーツと父親の嘘。閉じ込められていた世界から扉が開くのは、今かも。
しかし、ここがオダギリジョー、・・というか彼が演じる得たいの知れない旅人なんだな。彼は、どこからきて、どこに行く?少女の期待と思い込みをひょいと交わして、どこかに消えていった。
少女と幼馴染の少年、そして異邦人の男の少ない会話は、一方的な中国語(広東語?たぶん)と、片言の英語で交わされる。どこまで理解しあっているのか、でも互いの中に自分を見つけて邂逅を深めていく。
村に迫る開発の波。消えてゆく漁港。水上の家。
ノスタルジックな香港の情景が美しい。
異質な男と出会って、人生の扉を一つ開けた少女はその後どうするのだろうか。
それにしても、オダギリジョーって年齢不詳だ。そういう意味ではハリウッドスターばりだなと思う。本作撮影時40歳前後と思われるけれど、到底見えない。
独特なヘアスタイルも健在。
この人、天然パーマなんよね。それで髪型に苦労(?ではないと思うが)しているのか、いつも奇抜な頭だと思う。普通にしていたら、ただのイケメンに見えちゃうのがイヤなのかな。。(余計なお世話)
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