ついに完結した。
本作に関する初回ブログの副題「11時15分から始まるナイトドラマだから許します」を撤回!大変失礼しました。
サスペンスとしても、一人の心優しい青年、中野幸(林遣都)の愛の物語としても、そして主人公の望緒(波留)の成長物語としても、見応えありました!
今回、林遣都は中野幸という親の愛情を知らず、何年もクラスメートだった男から恐喝を受けていた青年と、恐喝していた性悪な雨宮を二役していたわけだが・・。同じ外見にして、まったく違う人間に見えるという「世界は3で出来ている」を彷彿する彼の骨頂を遺憾なく発揮していた。
彼の繊細な演技と二役の演じ分けが、ともすれば展開がやや強引で、女性週刊誌に載っている愛憎サスペンス・コミックっぽくなりがちなお話の”芯”(前述した、長年にわたる一人の青年の壮大な愛)をぶれることなく支えたように思う。
望緒を演じた波留も良かった。雨宮の優しさと怪しさに振り回される心優しいだけの女性に見えたけれど、実はその優しさが”天真爛漫の本物”で、中学校時代に孤独だった中野幸という少年の心に、そっと温かさを分けていた事実。波留の揺れる心と眼が印象的だった。そしてやっぱり、最終的には芯の強い女性を演じて間違いない、波留だった。
見終わって感じたことを、奇しくも波留さんが、TELASAの「スペシャル考察トーク3」の終わりにおっしゃっていたので、興味のある方はそちらをぜひ視聴ください。
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トークの中で、キャスト皆さんもおっしゃっていたけれど、すべての謎解きが終わった後、もう一度最初から見るべきのようだ。
前半は登場人物のほぼ全員が怪しくて、徐々に怪しさが雨宮に収れんされていくように見えて、別の人物の登場(古堀=木村了)。そして本当の犯人は、整形して別人になりすましていた!という究極のカードが切られ、からくりが暴露された。その後の深い愛と悲劇と、希望。
とにかく盛沢山だから、もう一度見て復習&反芻&味わい直さなきゃ。
再度見る前に、”やや強引”と思える展開について、ツッコミを記録しておく。
・そもそも、このお話の始まりの同窓会が開催されて、悪・本物雨宮が死ぬまでの期間てどのくらいなの?(=悪・本物雨宮は、どのくらいの間監禁されていた?)
・望緒が中野の子供を身ごもったのがわかるのが、早くないか?彼らが結ばれたのっていつ頃だっけ?
・最終回で悪・本物雨宮が、望緒を殺すべく甲府の母親の介護施設に行くのに、どのくらいの時間がかかったのだろう・・?髪と服装を整える時間がなさすぎない?
ほかにも突っ込みどころはたくさんあるのだけれど、ラブ・サスペンスの体なのだから、ま、いいかと思いつつ、もう一度見たら疑問は解決するかも。
最後に、悪・本物雨宮を演じる林遣都はゾゾっとする色気があって、個人的にはそちらの方に目が釘付けでした!
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