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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「カムカムエヴリバディ」- 8:あかん、泣いてしまうっ

今週木曜の「カムカム」の終わりのシーンで、錠一郎(オダギリジョー)が20年以上封印していたトランペットを手にしたのを見て、思わずバーッと涙が出そうになった。

 

先週くらいから、伏線で桃太郎(青木柚)がひなた(川栄李奈)の友人、小夜子(新川優愛)に恋焦がれている様子が描かれていたが、ついに今日、決定的失恋をすることに・・。
野球も勉強も、学校では先生と生徒という立場の小夜子にふさわしい男になろうと頑張ってきた桃太郎は、失恋によりすべて投げやりになっている。挙句小夜子の結婚相手の吉之丞の電気店からCDプレーヤーを盗んでしまう。それを咎めながら、自分の恋愛の悲惨さに比べれば・・と弟をしかり自分の境遇を嘆くひなた。姉弟の口喧嘩が激しくなったところで、母親のるい(深津絵里)が割って入った、その時のことだ。

錠一郎が、どこから出してきたのか、トランペットを手にして3人の前に立った。

 

大阪でジャズトランぺッターのコンテストで優勝し、東京でレコーディングしている途中、突然トランペットが吹けなくなり、人生のどん底を見た錠一郎。戦争孤児の彼にとって、トランペットは生きる目的であり、生きるために必要なものだった。それまで、自分が生きるために演奏してきたトランペットを、今、彼は自分の大切な家族のために吹こうとしている・・・?そう一瞬で思ったからだ。

(正直、20年以上吹いていなくて、音出せるのだるか?という素人の疑問もあるのだが・・。)

回転焼きを焼くわけでも、店番をするわけでもない、るいが経営する回転焼き屋の”髪結いの亭主”的な存在錠一郎。トランペットしか吹けない男が家族のために何をする?ぼんやりと店で、テレビの前でくつろいでいるだけの錠一郎の、彼なりの子供たちへの愛情エールは、来週に持ち越された。

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