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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ヒヤマケンタロウの妊娠」(ネットフリックスドラマ):面白いから見てみてー

ネットフリックスの会員数の伸びが鈍化しているという。
関連ニュースを目にしていたら、ネットフリックスが提供する”woke”向けのドラマに食傷気味になったユーザーが結構いるのだとか。
この”woke"という単語を始めて知ったのだけれど、「人種差別や社会問題に敏感で、意識高い人」という意味のスラングらしい。

確かにこの「ヒヤマケンタロウの妊娠」は、ドンピシャにそれにあたる。ついでに本作についての評価は、まさに賛否両論。男性が妊娠する可能性のある世界、実際に”妊夫”になっている男性俳優たちを見て「気持ち悪い」と感じた人も多かったようだ。

ちなみに、妊夫といっても、LGBTQとはほぼ関係なく、男性として生きてきて、女性が妊娠するようにたまたま妊娠してしまう、という現象らしい。細かい体の機能の説明はすっとばし、妊婦に起こる様々な体の変化 ― つわり、食の好みの変化、気持ちの浮き沈み、そしてお腹の膨らみ ―等が、妊夫にも起こり、周囲からの目線の変化も同様に起こる。男性の妊娠がまだ珍しい時期だけに、女性の妊婦が経験する会社社会での”憂き目”にプラス、男の妊娠への偏見も追加されて、より悲惨だ。

 

イケイケの大手広告代理店のエースとして、スマートに複数の女性とも付き合って生きている桧山(斎藤工)が、まさかの妊娠!戸惑い、堕胎を検討し、パートナー(上野樹里)とぶつかり合ったり、会社で失敗、その後一転して妊夫を武器に大活躍したりと大忙し。妊婦になった女性が経験するありとあらゆる苦難・辛酸をなめながら、自分の無意識の偏見も含む、社会の偏見と真っ向から戦うさまが、滑稽で愛おしく、思わず応援している自分がいた。

高身長で浅黒い肌、ひげ面がセクシーで男性フェロモンにあふれている斎藤工の、大きなお腹を抱えた妊夫姿があまりにも対極的で受け入れ難かった人もいたのかもしれないけれど・・・。(例えば、りゅうちぇるみたいな、ちょっと中性的な見た目の男性がやれば、意外と自然に受け入れられた?)
私は、面白かったなー。
堕胎の同意書をパートナーにもらうシーンで「おろすにしても生むにしても、体を傷つけてリスクを負うのは俺なんだからな」と語気を荒げる桧山。そうなんよ。そっくりそのまま、世の中の男に返してやりたい台詞だった。

生んだ後の生活についても、生む前の想像では、まるで生みっぱなしみたいな発想だった桧山。(オレ、仕事するからパートナーの亜希が仕事減らして面倒見るよね‥的な)この期に及んであきれ返ったけれど、仕事一筋だったパートナーの亜季(上野樹里)の、子どもが生まれるというのに、自分が生まないからか、仕事中心な思考のままであることにもふむふむ、世の中のよくいる男性と何ら変わらん、と思ってしまった。同時に、自分が亜季の立場なら、きっと同じ発想になる、そう確信した。

でも出産後は二人がより強く、たくましく親になっていく様が描かれていて良かった。そして斎藤工の漆黒の黒目が語る、妊夫としての何とも言えない感情の揺れが心に刺さる。

 

最後に、桧山の両親にリリー・フランキーと筒井真理子。どちらも最高にいい味出していました!
リリー・フランキーは、斎藤工の監督作品「blank13」で、斎藤工の、どうしようもない父親を演っていて、ここでもドはまりしていた。こういう最低なのに憎めない親父をやらしたらリリー・フランキーの右に出る者なしだわ。
ご興味があれば「blank13」の感想はこちら

 

 


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