可愛くて、愛しくて、その中学生みたいな言動と素直なリアクション、曲がりに曲がった特定の”モノ”に対する偏愛。林遣都演じる鹿浜鈴之介という人物の過去、背景が全く描かれてなく、その片鱗さえもまだ見せてもらっていないけれど、結構な大人になっても、かなりの純度を保ったまま生きている人物であることはわかる。そして、2話では推理マニア故の(?)観察力で、人の心の微妙な変化にも気づいてあげられる人のようであることがわかった。
初回では、これまで見たことのないヘンテコンリンな林遣都の役柄、役に輪をかけたような変人演技を炸裂する様に、びっくりしてしまったけれど、すでに2話ですっかり慣れてしまった。そのうえ、冒頭で書いた通り、そのキュートさに終始ニヤニヤしてしまう。
仲野太賀演じる馬淵悠日との掛け合いはよりテンポを増し、もはやコントを見ているよう。この二人だけでなく、小鳥(柄本佑)、鏑木(松岡茉優)も加わることで、さらに言葉のピンポンゲームはスピードアップ。(以前、太賀と菅田将暉が出演していた「コントが始まる」より、よほど全編がコント!)もう、一言たりとも聴き逃さまいと、全身耳と目で画面に食い入る60分だ。
それにしても、ネット民やドラマライターさんたちも言っているように(今さら私が書かなくてもいいんだけどさ・・)仲野太賀の泣き演技は本当に素晴らしい。
亡くなった兄と電話をする様は、最初、ここで思いっきり泣かせるつもりか、そう簡単にいかんぞ、と涙栓をきゅっと締めた私だった。しかし、彼の泣き演技はプランとかそういうのではなくて、その時吐く台詞と一緒に込みあがったもの、突然ダーっとくる感情の波をザブンとかぶった感じなんだなー。なので、こちらも一緒に波をかぶって、急に涙が込み上げてきてしまった。
優しい顔して、いい人のふりして、心の中はモヤモヤの負け犬根性と、ドロドロの嫉妬心でいっぱいの複雑な男。仲野太賀を除いて誰が演る??
登場人物の一人である馬淵一人とっても、彼の今後の変化、兄の死の真相、彼が乗り越えるべきもの、etc・・お楽しみはこれからだね。
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