往々にして、特に大河ドラマにありがちだと思うのだが、その役の最期のシーンが、その役と役者の見(魅)せ場となる。
本作でも、梶原善の善児、新納慎也の全成、金子大地の源頼家、中村獅童の梶原景時、初期の佐藤浩市の上総広常。見応えありました。もちろん、見せ場が最期でない(と勝手に思っている)人もいる。大泉洋の頼朝や菅田将暉の義経など。
最期=見せ場の意味で、今回の中川大志の畠山重忠は、存分に魅せてくれた!と感動ひとしきり。
義時(小栗旬)との肉弾による死闘は、たぶん甲冑をつけての殴り合っていたこともあり、本当に双方よろよろだったと思うけれど、それを除いても、刺し殺せた義時への刃をわざと外し、一人立ち上がり馬にまたがった時の忠重の表情がなんとも言えなかった。
正直、カッコよくないし、晴れやかでもないし、威厳に満ちたわけでもないんだけれど、なんというか、その時代に生きた畠山重忠という人の「諦め」(悟り、潔さ)が全身から発せられていて、私が観た中川大志の中で一番の演技に思えたのだ。いやあ、良かったです。大志君。本当に立派になられて。(←何目線?)
若いこともあり、線が細いイメージがあったけれど、同じNHKの「LIFE」という番組で、ウッチャンに鍛えられたのか、笑いのセンスもなかなか。あれだけのイケメンなのに吹っ切っちゃっている。そして今回の大河では24歳にしてあの貫禄。そのうち大河で主演もあるかしらねえ。
楽しみな俳優さんです。
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