またしてもやられた。そしてやってくれた!
藤井風の「grace」がテレビCMから流れた時、ラジオで聴いた時の印象は、透明感のある明るさだった。少し古い時代のJ-pop寄り?にも感じた。
1回聴いただけで耳につく「graーええす、graーええす」というイントロの繰り返しのフレーズといい、「あーたしに会えて良かった」というサビといい、一見歌いやすく感じるメロディ、ノリの良さ。軽やかさ、明るさ。
そんなふうに思っていたのに、このMVを見てじっくり歌詞を日本語で聴き、さらに英語字幕を追っていくうちに、ガツンとやられたわけだ。
インドの町中、生活する人々(風も設定ではここで生活する人のようだ)、恵の川、交わす笑み ― 。年齢、性別、肌の色が違っていても、それぞれみんな持っている内なる”grace"、輝きは等しくある。
自由に解き放たれた魂。生を謳歌し、その先の世界までひとっ飛びに連れていってもらえるような錯覚さえ覚えた。
藤井風の言うところの”神さま”は、いつも自分の中に在る。
明るい未来図ばかりではないこの現代において、自分自身を肯定し、少しでも明るい方向に進もうと鼓舞してくれるこの楽曲は、図らずも時代の一片をきれいに切り取って私たちの前に提示された。ラストの楽しい群舞は、まさにそれ。
「あなたはわたし わたしはあなた」なのだ。
この時代に、藤井風というアーティストを存在させてくれて、神さま、ありがとうございます。(YouTubeで時々書かれているコメントでもあります)
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