最終回は想定どおり、新しいシンフォニーホールのこけら落としで玉響と高階フィルハーモニーが対決し、負けたら玉響は解散という大一番のシーン。
最後のドタバタとして、マエストロの朝陽(田中圭)が指揮をしないという緊急事態が発生し、初音(門脇麦)が朝陽の説得に奔走する。
定期演奏会で会場を満席にできず、即解散の危機にあった玉響を救うべく、高階フィルへの移籍をのんだ朝陽。なぜかその時、対決当日は玉響の指揮をしないことまで条件にいれたわけだが、、本当にそこまで必要だった?
いつも演奏会の度に、朝陽の父で市長(生瀬勝久)に敵対する市議(津田健次郎)の企みで、演奏の邪魔をされる玉響、そのパターンを踏襲するためか、ここでも最強のドタバタが用意されたということか。
初音が朝陽を説得するシーンでは、田中圭の、首から上を真っ赤にして怒る様が迫力満点。対峙する初音のそれに負けない強い視線も凄くて二人の演技に惚れ惚れ。
対戦相手のマエストロへの仁義や、高階に約束を破ることをちゃんと申し入れる丁寧さ、わかるけど、早く、早く、演奏時間になっちゃう!と見ているこちらが気が気でない。あらゆる面倒を乗り越えて至ったラストの演奏「チャイコフスキー5番」。たっぷり聴かせながら、これまで団員たちが乗り越えてきた数々のシーンが回想で挟まれ、思わず落涙。いやあ、良かった!クラッシックにあまり縁のない私も、オーケストラの演奏を生でまた聴いてみたいと思ったよ。
主役の初音だけでなく、団員たちが個人的な問題を乗り越えて、より美しい完成されたハーモニーを創っていく過程が主軸だったので、恋愛要素はわりと最小限。初音を中心にフリ、フラれて、どちらかというとホッコリパートとして展開した。それでも大ラス、朝陽と初音の、やっと始まりそうな恋愛模様を垣間見せてくれ、こちらは大満足。ニヤニヤが止まらない。
もーー!門脇麦演じる初音が可愛くて可愛くて。
門脇麦最高だな。
私が見た中では今季一番のドラマだった!